2-10.おっぱい
相変わらずのオーガー狩り。
盗賊団の動きも無く地味にやっていくしか無いのもあったが、新たな楽しみもあった。
カレンの成長だ。
背が伸びた訳ではない・・・。
カレンがオーガーに体当たり、というより突き飛ばすとそれだけで致命傷に。
ヨウが覗くと、レベルは変わらないのに各ステがかなり上がっていた。
『経験反映』というのが増えていた。
戦いつつ観察すると、『リワインド』持ちのヨウやリーナには劣るが1匹倒すたびにステが上がる。
そして数日でレベルアップするとちゃんと更に数百増えた。
大まかに計算したが、結果としてふたりと同様の伸びだ。
まるで計ったように。
恐らく、『青い光』の影響に違いない。
だが宿が同じで週数回(リーナも)一緒に寝ている程度だ。
気づかなかったがガデスも似た影響を受けていたのだろうか?
どうあれ、これから一緒に戦う不安が消えたのは嬉しい。
余談だが、ドラゴン形態からのステの減りは20%。
逆にドラゴン形態換算するには80%を100%にする、つまり4分の1である25%を足せばいい。
リーナも更に強くなった。
火と水属性含め、生えてきた光・風・闇・次元(空間)の教本を出費覚悟で取り寄せたが、例によってSランク特権でタダだった。
火と水は上級以上の本も取り寄せたが、規模が大きくなるばかりで実用的では無いと言う。
その間にも属性が増え、全属性持ちとなったようだ・・・。
なにしろステ自体、かつてヨウが1000超えで戸惑ったように伸び続けている。
スキルの一例でいえば『魔法操作』。リーナのスキルも増え、ヨウにはもはや理解が追いつかない。
それらをリーナは勘で使いこなすのだ。
『魔法操作』はかつて見た「誘導弾」のような技だが、自分で操作も自動にもできる。
更に、中級魔法の組み合わせで上級以上の事が可能なのだ。
以前目の前に現れる火球に危ない思いをしたヨウだが、リーナにはそれ以上の魔法が中級の気安さで使える。
例えば密閉空間を魔法で覗き見て、そこに火球を瞬間移動させられる。
感覚的にできるようにまだ練習中だそうだが。
ヨウはといえば・・・ステ以外は伸び悩んでいる。
確実にシャレにならない能力の伸びは感じるが爺さんの技はまともに再現出来ない。
今はほぼ素手でオーガーに対している。
強い魔物や爺さんのような強敵で無けれは「剣技」は上がらないと「窓」が示したからだ。
たまに拳骨でなく掌底(掌での攻撃)でオーガーが砕けるように消える。魔石も残らずだ。
いつもとどう違うのか分からず、あの攻撃に遥かに及ばないのは分かる。
なにせ『夢想』で爺さんとは毎晩バーチャル対戦しているのだ・・・。
拳骨でオーガーが千切れるのとは全く質の異なるものだ。
ひと月程経過して、ステータスはもうこの世界でどの程度なのかどうでもいいレベルっぽい。
建物や家具を壊したり、人に当たるだけで怪我させたりしないのは救いだ。
感覚的に調整が効くようだ。
ちなみにリーナの魔力は10万に迫り体力なども2万5千近い。
カレンはすべて55000程度、前のボスドラゴンが2000無かったんだが。
ヨウ自身は今日終了時点で・・・
レベル25
体力78860、魔力45700、スタミナ78860
強さ78860、素早さ78860、知力60280、運100
フレディーに剣と金を返しに行った時は4000行くか行かないかだったか?
リワインド回数はもう出ていない。
レベルはこれから上がるのか、このままか。
これだけ上がっても、爺さんには勝てないのは分かる。
ステータスは関係ないのだ。
ただ、あらゆる攻撃に対してダメージは減り生き残る確率は上がった。
本気なら確実に殺されるだろうが・・・。
宿屋に帰ると夕食前にはいつもの裏で爺さんとのバーチャル模擬戦だ。
加速は戦闘でも模擬戦でも封印だが、練習時間を確保するために使う。
今日は特にじっくりだ。
焦りはないはずだが、やらずにいられなかった。
自分と爺さんを置き換えたり。
『模倣』はまだ有効なはず、せめて形だけでも。
もう数時間はやった。完全にバーチャルに入り込み、立っていられないような疲労感だ。
ラスト、力が入らない・・・。
そのまま打撃を放つ。
バーチャルの爺さんが吹っ飛んだ。
そのまま力が抜け倒れ込む。
何が起こったのか分からない、バーチャル(『夢想』)のバグか?
加速したまま5分休みもう一度やったが、再現できなかった。
今日は頑張り過ぎだ、そんなに一飛びに結果は出ない。
飯にしよう。
「ただいま」
部屋の扉を開けた。
リーナのおっぱいをカレンが吸っていた。
「あうあう」
リーナが焦っているのか何なのか、口をパクパク動かす。
ふたりは固まって動けず、カレンはちゅうちゅう。
ヨウは『冷静』全開で状況整理した。
[時間経過に注意]
? 「窓」のサポートだが、どういうこと?
気づいた、加速だ!
何時間もバーチャル訓練したつもりだったが、加速入れっぱなしだった。
いつもなら、加速で時間節約しつつも最後は型で時間を潰す。
練習に行っていきなり帰るのも変だし。
今日は集中し過ぎて加速しっぱなしだった。
数時間のつもりが恐らく行って数秒で帰ってきたのだ・・・。
で、おっぱいを吸わせているのは一瞬驚いたが違和感までは無い。
カレンは12歳くらいだが、それは人間基準だ。
12歳と思ったのは、親戚の小6の子供と同じに見えたからだ。
カレンは理解力は高いが自分から表現するのは苦手だ。
まあそれも人間基準である。
ドラゴンではまだ幼児以下であってもおかしくない。
というか、大きくなるまでおっぱいを吸うのかも。
こんな事は考えても仕方ない、分からない。
カレンのスキルや能力アップの謎が解けた。
最初に3人で寝た朝、リーナが何かおかしかった。
あの時からか・・・。
ああ、混乱の原因が見えてきた。
リーナは愛おしい、カレンもぎゅっとしてやりたくなるほど可愛い。
たからこそ、怒りがこみ上げてくる。
「ま、まだまだこどもなのよね」
リーナがやっと言葉を絞り出した。
さっき懲りて加速は使っていない、30秒位固まっていたふたり。
カレンはずっとちゅうちゅう。
「へ、変だけどおっぱい出るようになったみたい」
ああ、動物でも人でも代理母のそういう話は聞いた事がある。
ヨウの目が鋭くなった。
今まで殆ど感じたことのない感情。
夜垣間見るヨウの野獣性とは違う、リーナの背筋に震えが走る。
カレンはちゅうちゅう。
「おい」
ヨウは野獣と化した!
カレンはちゅうちゅう。
カバッ
最大出力て動くヨウ!
「俺にも吸わせろ」
人間を超える速度!
たがリーナとカレンのステータスなら全く問題無いのだ!
リーナの両乳に吸い付くカレンとヨウ。
乳兄妹誕生の瞬間だった。
平和である。
■■ お知らせ ■■
この作品につきましては、一旦完結とさせていただきます。
お読み頂きありがとうございました。
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現在スキル・称号:
『会話』(初期設定)
『リワインド』
『治癒』
『加速』『自己加速』
『回復』『簒奪』
『剣竜』『防御無視』『魔断』『跳躍』『空壁』
『感知』『威嚇』
『解明』『交渉』『尋問』『冷静』『約束』
『夢想』『解体』『騎乗』『上級鑑定』
【多くの信頼】
【剣の心】
【竜の同盟者】
ステータス:レベル25
体力78860、魔力45700、スタミナ78860
強さ78860、素早さ78860、知力60280、運100
(リワインド回数非表示)
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