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2-7.約束

リーナが魔力と量を測定している。

測定器が壊れて「なんだっ」という流れも見たかったが、★Aバレしているのでそれは無い。


先程説明してくれたのは店主だ。

代々の店主の記録を読み込んでいて詳しい話をしてくれる。


まず、「ふさわしい装備」を揃える分には、ほぼ無料になるようだ。

他は一旦ギルドが支払うので自由に返済でき、実績でも帳消しにできる。

このクラスになれば理由なしに高額装備には手は出さないし。



キリカは同行して話を聞いているのがバレているので、漏洩したとすれば犯人確定だ。

誇張冒険譚の語り部キリカにとって、辛く苦しい日々が始まるのだ。


本人たちからバレる可能性もあるか。



リーナが杖を持ち、測定器に魔力を通す。

壊れたようだ、煙が上がっている。

「想定内です、建物が壊れる事を考えたら微々たるものです」


店主は知識も豊富で、リーナの場合レアケースで属性が多いので全属性対応の杖を提供してくれた。


専用の物に比べると通常全属性対応は効果減だが、値段だけあってほぼ効果はそのままだ。

ちらっと値札の桁の多さが目に入ったが・・・見ないことにする。


何気にこのタイミングで、リーナに上位の『魔力回復』が増えたようだ。



ヨウ自身もお薦めらしき鎧を身に着け、下取りの10万を受け取る。

横領している気分だが、そういう風になっているらしい。


リーナは物理防御付きのローブ、普段着にも使える。

ヨウの鎧は青いラインが枠などにあり、リーナのローブも青。


カレンの鎧はドレスにしか見えないが青っぽい。

改めて見るとこれだけ可愛いドレスとは、変態仕様だ。



「あの爺ちゃんすごいねー、泥棒しなくていいや」

カレンが言う、とりあえずは大丈夫か。

システムやマスターのおかげであることもちゃんと理解している。


『約束』のスキルが増えている、まだ不十分だからか、備えか。

これまでの『交渉』とは違うし束縛もしない、信用を伴うものだ。

「うん、約束だからな」



盾は買わない。

カッコ悪いからだそうだが、確かにドレスに盾は無しだ・・・。



またも、このタイミングで『模倣』が『夢想』に進化している。

爺さんの「別の力」の事をずっと考えていたせいか。

最大加速にし、こっそり使ってみる、恐らくここでも大丈夫だ。


――――

まだはっきりと記憶に残る昨夜の戦闘が再現された。


鎧を通さず直接体に伝わったあの痛み。

加速では避けられない、スピードではなく「別の原理」で動いている。

打撃の繰り出された時にはもう届いている。

――――


現実に戻る。

イメージトレーニングのバーチャルリアリティ版という感じか。

応用で他の訓練にも使えそうだ。



あと、1階でカレンの子供服や自分達のスペアの古着なども買っておく。

貧乏性は治らない。





「羨ましすぎて納得できんのう・・・実力じゃから仕方ないが」

デパートっぽい武器・魔法屋を出て、キリカがブツブツ文句を言う。


「だが、審査待ちってのも不安だな。

肩代わりはいいが、闇ギルドじゃなければいいが」

ヤミ金融を思い出して言ったが、他のメンバーはピンとこない。


笑ってあげるべきかと迷うメンバーだが、闖入者が。


「お揃いだな・・・この前は、本当にすまなかった」

『流星群』リーダーのナザル、平謝りだ。


「あのアサシンの人はどうなったんだ?」


ヨウの問いに困った様子のナザル。

「絶対にあってはならん事だった、爺さんに手出しさせなかったのは礼を言わんとな。

まだ何も言えんのだ、調べが終わるまで」


あ、やっぱりみんな爺さんって読んでるんだと納得する。

ここで意外なことをナザルが言う。


「良い装備を揃えたな、前のあれじゃ舐められても仕方ないぞ。

俺が言うのもおかしいけどな。

報酬に色がついて下りたそうだな、それと昇格おめでとう」


報酬はギルドの預金に入るはずだが、何も聞いていない。

余計なことを言うわけにもいかず誤魔化す。

「ああ、あのドレスはどう思う? 変じゃないか?」


「ここいら近辺のAランクなら店で見たことがあるからな。

下っ端が絡んでくるかもしれんから気をつけたほうがいいな」



ナザルと別れ、報酬の話題になる。

「わざと支払いさせないように仕向けたな、食えない爺さんだ」


ヨウの言葉にちょっと悩んでリーナが口を開く。

「あっ、現金があれば自分で払ってしまうかもしれないからね。

今日は日曜だし、カレンの装備を買いに行くのは当然だし」




昼飯を済ませ、日曜で閑散としたギルドへ。

キリカ含め、全員が報酬確認する。


ヨウは5000ゴールド、他は全員1000程振り込まれていた。

高額だが、あのままドラゴンが暴れ続ければ被害はそれ以上、死者も増える可能性があった。


掲示板にはドラゴン討伐報酬支払されたという事だけ貼り出されている。

後は『Aランク』昇格者3名の名前のみ。


ナザルの情報は、関係者からかあの試合の後聞いたかだろう。




ここを離れる前の後処理は明日午前中にでもすることに。

マスターへの例の支払いの確認や、報酬をこっそり収納したりだ。

他所で急に必要になったら送金の間待たされることになる。



宿の部屋へ戻ると、今日増えたスキルの話をする。

【同盟者】であり仲間であるカレンも一緒だ。

そのうち詳しく話してやりたいが、頭はいいのに反応が分かり難くて困る。


さて、『約束』がどう作用するのかが問題だ。

罰など無い、信用だけのものだが一応スキルだ。


カレンは同部屋、一人分の宿泊費は支払ってある。

このままでも単に使うベッドが増えるだけだが、要するに邪魔だ。

だが、人馴れしているとはいえ一人で部屋を使わせるのも不安。


「もう一部屋借りるから、朝まで一人でおとなしく寝るんだよ。

朝起きたらこの部屋に来なさい。

どうしても困ったらいつでも来ていいから」


「わかった」

やはり返事は明快だが、不安である・・・。



後は早着替え、というかドラゴンに戻る時、人になった時の服の脱着だ。

鎧や服を壊さず、人前に裸でいないため必要だ。

カレンはいるだけで、ヨウの訓練なのだが。


12歳位に見える女の子を(実際は122歳)全裸にしたり着せたり繰り返す。

数回でコツは掴めたが、精神的に疲れた。


後は本人に、高価な服を変身で破らないように『約束』しておく。



夕食、キリカは大人しかった。

1000ゴールド入ったのだから気分が悪い訳はない。

人が集まらないよう声量が控えめだった。



夜はヨウもリーナもカレンが心配でそれどころではなかった。

たまに廊下に出てみたりしたが、そのうち眠れた。



~~~~~~~~~~~~



結局何事もなく、朝起きてすぐカレンは部屋の扉をノックしてくれた。

『約束』の効果は不明だ。



ギルドに行くと爺さんはいなかった。

出掛けていつ帰るか分からない、逃げられた。


仕方なく例の相談所で確認や手続きをする。


購入した防具や杖は、すべて承認されギルドが肩代わりするという。

やはり計画的か・・・。

こんなに優遇されていいのだろうか、そんなものなのか。


あとは現金の引き出し、ストレージで運べば安心だ。

やはりちゃんと用意してあった、お見通しらしい。




帰りはキリカに言われ初めて気づく。


空からではコレダの場所が分からない。

ここに来たのと同じ様に、先に待っていてもらうことに。


城壁の外、カレンを一瞬で素っ裸にし、リーナと跨る。

一度だけやりたかった。


空に高く高く舞い上がる2人と1匹。

現在スキル・称号:

『会話』(初期設定)

『リワインド』

『治癒』

『加速』『自己加速』

『回復』『簒奪(さんだつ)

『剣竜』『防御無視』『魔断』『跳躍』『空壁』

『感知』『威嚇』

『解明』『交渉』『尋問』『冷静』『約束』(NEW)

『解体』『騎乗』『上級鑑定』『夢想』(NEW)

【多くの信頼】

【剣の心】

【竜の同盟者】


ステータス:レベル125(37回目)

体力2368、魔力1352、スタミナ2368

強さ2368、素早さ2368、知力1921、運100



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