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2-4.ドラゴンキラー

キリカはワイバーンで先にラダへ。

方角は教わっているので、数時間遅れてヨウ達3人が出発。


騒ぎにならないようカレンはかなり高空を飛ぶが、大きな城壁と都市が見え、更にキリカを感知できれば良い。

少し戻り地上に降りたカレンはまだ袖と裾を折ったダボダボの服だ。


大きな町らしいから、そこでカレンの服は買おう。



ここまでの道中だけで、ストレージや窓関連で多くの変化があった。

アイテムは勝手に自分が思っていたように整列されていた。

特に不便とは思わなかったのだが、実際整理されると分かりやすい。


一番の変化は、最初は空きばかりだったのがぎりぎりになったこと。

物が増えれば枠が限り無く増える?ようで不安は無い。


面白いことが分かった。

今腰につけている「刀」を収納、そのまま腰に戻せた。

素っ裸のカレンにも早着替えさせられるかも。



あと、例の窓が久々に喋ったというかメッセージを出した。


3匹のドラゴン戦では微妙にタイミングを逸し、結局ヨウの決断で【竜の同盟者】まで漕ぎ着けた。

もしかして反省してるのかと思うと、思わぬ事を言ってきた。


[鑑定ではその刀が良い物としか分からんだろう、見ろ]


不断:国宝級

いかにも斬れていないかのようで斬れているという程の切れ味

見た目が格好いいので普段使いに最適

『破壊・破損、半不能』


刀の性能や説明にツッコみたいところだが・・・。

わざわざメッセージで鑑定しなくても『窓』で出せるのではないか。


[自慢したのではない、我が窓の根源だと知らしめただけである]

[窓はたまに間違えてもウソつかない]


鑑定ウインドウが新たに増えた。

無駄だと思うので、それ以上追求はしなかった。




城門には守衛が居たが、ヨウとリーナのギルドカードを示すと普通に通してくれた。

年少のカレンを珍しそうに見ていたが。



コレダのような田舎と違い、門を潜ってすぐに大きな商店が並んでいる。

帰りに色々見てみよう、その前にカレンの服か。


感知を頼りにキリカを探すと、宿屋でまったりしていた。

「ギルド全部に討伐と無事は伝わっておるから心配いらぬ。

明日は日曜じゃから、全て済めば観光じゃ」


とりあえず昼っぽいので昼飯だ。

カレンは普通の量を食って満足そうにしている。

合点は行かないがとりあえずは安心していいのか・・・。



ラダは『武の都』だ。

中心にはテーマパークのような風景が広がる。

ギルド自体がお城、闘技場や教会のような建物が並ぶ。


正面の扉を開けると普通のギルドだった、若干、いやかなり広いが。


「キリカと申す、ドラゴンの件で参った!」

周囲からおお、という声が上がる。

流石単独Aランク、風格が違う。


「こちらがヨウとルーナとお供の者じゃ」

「へえ、あっしがヨウというケチなDランクでげす」

揉み手をしながらヨウが腰を曲げて卑屈に答える。



「こちらにどうぞ!」

やはり相談窓口っぽい場所に別の受付があった。

ヨウはスルーされたようだ。


昼時で閑散としていてもおかしくないが、大ギルドだからか、ドラゴン殺しを見物に来たのか、割と人がいる。

全員混乱し、てんでバラバラに話しているので混沌とした状態だ。


少し反省するヨウだが、緊張でキリカもリーナもツッコめない。

カレンはあちこち見回している、高価そうなものを探しているのかも。


「あのー、ドラゴンの死骸は魔法バックに入れてあるそうですが。

大きさは?」

小声だ。

「胴体だけで20メートルはあったかのう」


ここはAランクのキリカが答えてくれて助かる。

ヨウはキリカをつついて「ウロコウロコ」と耳打ちする。

「落ちていた鱗は先に納品しておくのじゃ」



ドラゴンを運んできたとなると魔法バッグ持ちはバレバレだが、一応内密だ。

というより、普通に魔法バッグにドラゴンが入るわけがない。


極小のドラゴンとか、別便で運ばれたとか、色々な噂が飛び交った。


閉鎖された闘技場らしき場所に移動。

爺ちゃんのギルドマスターと解体職人兼職員達が立ち会う。

キリカに聞いていた「正しい取り出し方」を行う。


ヨウが数メートル跳び上がり、リュックを逆さにして振る。

ドラゴンの巨体が現れ、ヨウは腹に着地した。

実際は容量が大きければ馬車1台程度入る物もあるそうだ。


「やはりスワナの魔法袋か!」「伝説の魔法袋だ!」

「これ、騒ぐでない。世の中にはわしだって知らんこともあるんじゃ。

この事は墓場まで持って行くがよい」


「まだ新鮮だ、内蔵も使えそうだぞ!」

職人魂に火のついた職員たちが皮を剥ぎ始める。

鱗は物理防具、革は対魔として重宝するらしいが他は知らない。


「うむ、ドラゴンキラーに・・・袋は見なかった事にするとして、・・・これだけの巨体に作用できる次元魔法使いか」

少し誤解されているようだが、似たようなものだから問題無いだろう。



「なんだ、田舎もんが来たと聞いたが本当にドラゴンだな、こりゃ」

「許可した覚えはないぞ」

偉そうな冒険者らしき男にマスターが答える。


あと3人いる、パーティーメンバーだろうか。

大盾大剣、一見軽装だが短剣を複数つけたアサシンっぽいの、女魔法師。


男の無礼な言い(ぐさ)に、あの金髪イケメンを思い出す。

そういえば未だに奴の名前を知らない。


「勝負しろ、本物のドラゴンキラーか見てやる」

「・・・正式な試合でなければ認めんぞ。

命に係わりそうな流れなら、わしが本気で介入するが、ええか?」


「し、仕方有りませんね、許可いただけるのであれば」

さっきまでと態度が違う。



男はナザル、Aランクパーティー『流星群』のリーダーだ。

大盾はナデス、ガデスと似てる?兄弟だったりして。

アサシンはヒョドル、魔法師はアラ。


キリカによると、最も有名なパーティーの一つだ。

この町とギルドを守る役割があるのでドラゴン討伐に出られなかったのが悔しいのだろうと言う。




マスター含む全員で闘技場への回廊を歩く。


ヨウは迷った、味方なら戦力を確かめておきたいのだが。

キリカはまだ仲間とは言えない、これからを考えると。


カレンは防具も何も無いが、ドラゴンだ。

人型の時の強さは見ておかねばなるまい。


概ね1200だったのが、1000に満たない。

2割減といったところか。

毒の尻尾は無いがブレスは使える、いや使ったらまずいか。


名前や性別、種族が表示されている。

バージョンアップだ。

名前がカレリーナのままだった。



キリカが慌てて言う。

「わしは関係ないぞよ、ただの助っ人、いや助けられっ()だからのう」


それはある意味助かる。

因縁をつけられたのはDランクの田舎者達だ、それも変な能力の。

本家Aランク同士で潰し合われても困る。



そして・・・不思議と敵意は感じないが、敵の情報は見なければならない。


『加速』の文字を見つけ、驚く。

いや、驚くことなど無いのだろう。

フレディーは加速を良く知っていて、何人にも会ったはず。


フレディーが見出した人間がAランクに上り詰めてもおかしくはない。


彼らのレベルは200前後。

リーダーの無礼男ナザルが200超え、他はバラけて200に満たない。


驚いたのはその数値だった。

おかしい。


ヨウとリーナの方が、か?


現在スキル・称号:

『会話』(初期設定)

『リワインド』

『治癒』

『加速』『自己加速』

『回復』『簒奪(さんだつ)

『剣王』『防御無視』『魔断』『跳躍』『空壁』

『感知』『威嚇』

『解明』『交渉』『尋問』『冷静』

『模倣』『解体』『騎乗』『上級鑑定』

【多くの信頼】

【剣の心】

【竜の同盟者】


ステータス:レベル125(37回目)

体力2368、魔力1352、スタミナ2368

強さ2368、素早さ2368、知力1921、運100



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