付与魔法
ミラ『効いていない!?』
ガイルの裏拳 カウンターは確かに直撃した……
だが、さっきまでの個体と違いほぼ無傷。
あの一撃を直撃してなお平然としている 謎の生物は明らかにさっきの個体より上だ。
ガイル『どーすっか……』
このまま戦って勝利するか、
リーダーたちが救援に来るまで防戦するか…
いや、もし、俺らと同じように他の2組の班が
謎の生物に襲われているのだとしたら、
リーダーたちの救援はあまり期待できないな。
ミラ『ガイル……』
ガイル『ああ、わかってるよ!戦って勝つ!!』
再び2人は臨戦態勢に入る。
ミラ『いくぞ! 』
ミラは腰にさした、刀身40~50cmの剣を抜く。
ミラ『付与魔法!炎剣!!』
ガイル『付与魔法だと!?』
付与魔法。それは対象に属性やその恩恵を与える。
現在、アースで確認されている基本属性は
火 水 土 雷 風 氷 光 闇 の8つ。
通常、1人の人間は生まれながらに1属性持つが、
まれにそれを2つ以上持ちながら生まれてくることもある。
当然、各属性にはそれぞれ相性があり、基本1人1属性しか持たないため属性の相性の悪い敵がいると不利になる。
が、しかし、属性を2つ以上持つ者は別だ。
そう、2属性持つ者はそれだけで強者だ。
だが、後天的に属性を一時期にだが持たせる事ができる魔法がある。
それこそが付与魔法である。
戦には必要不可欠である魔法だが、使い手が圧倒的に、少ない。
また、ミラのように複数属性をもつ付与魔術士は更に少ない。