1話 進行
?『……ぃ、おい、イベル!イベル・スティーリア!聞いてるのか?』
イベル『……ん?どうしましたー?ガイル。』
がたいの良い中年のおっさん ガイルが自分に話しかけてくる。まずい、1言も聞いていなかったー。
ガイル『どうしましたー?じゃねぇよ!聞いてなかったのかよ。』
イベル『す、すいません。さっきまで話し相手がいなくって退屈過ぎてついボォーっとしてました。』
ここは、最近発見された異世界へと続くワープトンネルの中。
とある科学者がとある研究の過程でたまたま見つけたらしい。
そしてその調査をするため自分を含めた11人が異世界へと送られる。
今は、ワープトンネルを次元転送戦艦 ミズールで移動中。
発進してからちょうど12 時間がたつ。
今、次元の歪みを次元転送戦艦 ミズールで移動しているわけだが、到着まで後12時間ある。
ガイル『まったくー、これから未知の世界に足を踏み入れようとしてんのに、緊張感のないヤローだなぁ。』
イベル『仕方ないですよ。16歳でもう白髪 長い髪
それにボクにはある呪いがかけられてある。誰も気味悪がって近づきもしないですし……。』
ガイル『ま、俺はそんな気味悪いなんて思ってないけどな。アイツらはしらねぇだけなんだよ、お前の事を。実際に俺もお前と話をしてみて印象がかわったし。』
イベル『うん、ありがとう。』
そう、他の乗組員はボクを遠ざける中、ガイルだけは側にいてくれた。イイヤツだ。