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帰還組の誓い
―アース帰還side―
ダンッ!!
船内の金属の壁と拳のぶつかりあった鈍い音が船内に響き渡る。
ガイル『……こんなことになるなんて 』
ガイルは、いや、ここにいる全員が思っていた。
何故イベルだけを置いて来てしまったのか……
そうせざるをえない状況だったのも確かだった。
それ故に悔いていた。自分の弱さを、判断を。
ジン『このままイベルを見殺しにする気は無い、必ず救出する!』
ガイル『だがよッ!!もし……もしその間にイベルが死ん……』
ミラ『イベルは生きている!死なない!絶対に。それに、イベルを必ず助けるって言ったのはキミだろ。』
ガイル『そう……そうだよな!必ず助け出す!
この、レオ・ガイヤールが!』
ミラ『ん?ガイルって名前じゃなかったのか!?』
ガイル『あ、あぁそうだよ。本名はガイヤールってんだ、ガイルっていうのはあだ名な。』
ミラ『あだ名だったのか……まわりがガイル、ガイルと言うものだから、てっきりガイルという名前だと思ってたよ。』