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グラキエス・オーダー  作者: しろ
11/20

別れ

イベル『そうはいかせませんよ!悪魔。』


イベルの目の前には、人の形をし、2本の角、2つの尾がついた黒い悪魔 アドラメレク。

後ろにはミズールに乗り込んだジン、その入り口にガイル、ミラ。

ここから脱出するには誰かがアドラメレク(ヤツ)を足止めしなければならない。

が、ヤツはさっきまでの悪魔とはレベルが、格が違いすぎる。

4人の中でアドラメレク(ヤツ)と戦えるのはイベルくらいだ。


イベル『やるしかありませんね……。ジンさん!ここはボクが食い止める。3人で脱出してください!』


ガイル『は、はァ?何を言ってんだよ!バカなことは言うな!』


ミラ『そうだ、イベル。4人でヤツを倒すぞ!そして4人で帰るんだ!!』


イベル『……ジンさん!』


イベルの目は真っ直ぐジンを見つめている。

まるで、人生最後の頼みを聞いてもらうみたいに……。


ジン『く…………。わかった。』


ガイル ミラ『リーダーッ!!』


ガイルとミラは驚いている。

ジンは仲間を見捨てない。

2人がジンと出会ったのは1年前だが、これだけは理解している。

そのジンがイベルを見捨てた。


ガイル『なぜだ、ジンさ……』


ガイルがジンを問い詰めようとするのを

ジンが遮る。


ジン『イベルの……っ、イベルの決意を無駄にするな。このまま4人で帰るなんてことはアドラメレク(ヤツ)がいる限り不可能だ。かといって全員で挑んでも、俺達の実力ではかえってイベルの足を引っ張るだけだ。そして、アドラメレク(ヤツ)と互角に戦えるのはイベルしかいない。』


ジンの言葉を聞いたミラはしばらく塞ぎこんだが、すぐガイルを説得する。


ミラ『ガイル、ここはイベルの意思を尊重しよう。』


ガイルは拳を強く、血が出るほど強く握りしめ決意する。


ガイル『くそッ、わーったよ!イベル!死ぬんじゃねェぞ、俺達はお前を必ず助けに来る。だから、その時まで死ぬんじゃあ、ねェぞ!!!』


イベル『はい、待っていますよ、ガイル……。』











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