魔神と帝王
ジン『それじゃあ、生き残ったのは俺ら4人だけか……』
イベル『こんな所、早く出ましょう。』
ミラ『そうだな、また襲ってこないうちに。』
4人はこの世界からアースに戻ろうとする。
幸い、ミズールは無事だ、これで帰還できる。
ジン『よし、ミズールはまだまだ動ける!3人とも、乗ってくれ!』
ジンからの指示があり、3人はミズールに乗り込もうとするが……
?『帰さんぞ……人間、!』
この声は、俺らの誰かの声ではない。
声のする方へ振り替えると
来てからずっと薄暗かったこの世界に光が。
ミラ『だれだ!!?』
アドラメレク『我はこの世界、パンディモの14魔神が1人、アドラメレク。太陽を司る炎の悪魔。』
ガイル『あ、悪魔だと!?本当に存在していたのか!』
アドラメレク『何を言う、人間。お前たちが先ほど倒した相手も同じ悪魔ぞ。と言っても、最下級の悪魔だがな。』
ミラ『だとすると、この世界パンディモは悪魔の世界、というわけか。』
アドラメレク『そう、そして我らは人間を喰らい自身の力を上げる。我が力の糧となれ!人間んん!!』
『太陽火炎!!』
あの悪魔……アドラメレクが言い放った途端、
突如ミズールの真上に巨大な、まるで太陽のような火球が現れる。
ジン『まずいッ!!ミズールをやられては帰れん!!』
巨大な火球がミズールを襲う。
もう直撃は免れない、そう ジンが思った瞬間、
『アブソリュート!!』
火球はその威力 熱量を失い、逆に氷りつき砕け散った。
ガイル『誰だ!何がおきたんだ!?』
ジン『こんな芸当が出来るのは……』
ジンは知っている。ミズール乗組員全員の能力を。
ガイルが装備魔法を使う事も、
ミラが珍しい付与魔法を使う事も、
知っている。
ジンは最初から分かっていた。こんな事が出来るのはヤツしかいない。
ジン『各属性最強の魔導士10人に送られる称号
帝王十騎、序列3位!
イベル・スティーリア!!!』