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グラキエス・オーダー  作者: しろ
10/20

魔神と帝王

ジン『それじゃあ、生き残ったのは俺ら4人だけか……』


イベル『こんな所、早く出ましょう。』


ミラ『そうだな、また襲ってこないうちに。』


4人はこの世界からアースに戻ろうとする。

幸い、ミズールは無事だ、これで帰還できる。


ジン『よし、ミズールはまだまだ動ける!3人とも、乗ってくれ!』


ジンからの指示があり、3人はミズールに乗り込もうとするが……


?『帰さんぞ……人間、!』


この声は、俺らの誰かの声ではない。

声のする方へ振り替えると

来てからずっと薄暗かったこの世界に光が。



ミラ『だれだ!!?』


アドラメレク『我はこの世界、パンディモの14魔神が1人、アドラメレク。太陽を司る炎の悪魔。』


ガイル『あ、悪魔だと!?本当に存在していたのか!』


アドラメレク『何を言う、人間。お前たちが先ほど倒した相手も同じ悪魔ぞ。と言っても、最下級の悪魔だがな。』



ミラ『だとすると、この世界パンディモは悪魔の世界、というわけか。』


アドラメレク『そう、そして我らは人間を喰らい自身の力を上げる。我が力の糧となれ!人間んん!!』


太陽火炎サン・ブレイズ!!』


あの悪魔……アドラメレクが言い放った途端、

突如ミズールの真上に巨大な、まるで太陽のような火球が現れる。


ジン『まずいッ!!ミズールをやられては帰れん!!』


巨大な火球がミズールを襲う。

もう直撃は免れない、そう ジンが思った瞬間、


『アブソリュート!!』


火球はその威力 熱量を失い、逆に氷りつき砕け散った。


ガイル『誰だ!何がおきたんだ!?』


ジン『こんな芸当が出来るのは……』


ジンは知っている。ミズール乗組員全員の能力を。

ガイルが装備魔法を使う事も、

ミラが珍しい付与魔法を使う事も、

知っている。

ジンは最初から分かっていた。こんな事が出来るのはヤツしかいない。


ジン『各属性最強の魔導士10人に送られる称号

帝王十騎ていおうじゅっき、序列3位!

イベル・スティーリア!!!』














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