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分かってたまるか！
「真太郎、いつになったら、部屋から出てくるんだ。」
兄の声が聞こえる。
「なぁ、真太郎、世の中には考えて考えて、答えが出ることと出ないことがあってな…。
真太郎の考えていることは、後者だと思うんだ…。」
兄が続けて言う。
「兄ちゃんも今、色々と悩んでいてな…。でも、ふと思う。輝いている職場の仲間たちがいて、休日には、大好きなラーメン屋に行き、お洒落をして美術館に行く…美術館には、そりゃ沢山の作品があって、兄ちゃんが、それをどう感じるかは、兄ちゃんの自由でな……あれ、俺は何に悩んでいたんだろう？
って、また元気が出てさ…！
おまえの好きな、たこ焼、ここ置いとくぞ…。」
兄が去る足音が聞こえた。
