第五話 決意
(う〜ん!カレー美味しい!)
私のクラスでは、毎日給食じゃんけんが行われており、今日は牛乳とデザートのゼリーのじゃんけんをしている。
「じゃんけんぽん!」
「やった〜!」
「ああ〜」
(今日も楽しそうだな〜)
私がほのぼのと眺めていると、突然、背後に気配を感じた。
「誰?」
私が振り向くと、そこにいたのは伊藤先生。
「あ!桜田さん!給食は美味しい?」
「なんで先生がいるの?」
「君に会いに来たんだよ(小声)」
「!?」
「冗談だよ〜先生暇だったから来たんだ」
「そんなんですね」
(びっくりした〜!てか、先生後ろにいるからご飯食べるの緊張しちゃう〜)
いつもよりも背筋を伸ばして姿勢を良くし、出来るだけ口を小さく開けて食べる。
「桜田さんって食べ方可愛いね。」
「えっ!?」
「い、いや...その......。」
(あれ?なんか先生、顔赤くなってない?気のせいか)
「あ、ありがとうございます(?)」
私が再びご飯を食べようとすると、先生が私の耳に顔を近づけた。
「じゃ、ばいばい」
「!?」
(え...!今の何...?)
すたすたすた
(あ、先生行っちゃった)
私は、またご飯を食べ進めた。
「合掌!ごちそうさまでした!」
「「ごちそうさまでした」」
給食の時間が終わり、昼休みが始まる。
「ねえねえ美華〜さっき、伊藤先生と何喋ってたの〜?」
咲希が話しかけてきた。
「あ...なんか、食べ方可愛いって言われた。」
「何それ〜絶対両思いじゃん!普通、興味ない生徒にそんなこと言わないでしょ!」
「そ、そうなのかな...?でも結構、年が離れてるし...」
そう、私は十五歳、先生は二十四歳で九歳も年が離れているのだ。
「え、そう?九歳差とかよくある話だと思うけど?」
「そうなんだ..。ねえ咲希、もし私が先生に告白するとしたら、どのタイミングがいいと思う?」
「お!とうとう、告白する気になったか!う〜ん、卒業式の後とか?」
「なるほどね...。なんかさ、卒業したら、もう先生に会えなくなるじゃん?だから、会えなくなる前に想いを伝えようかなって思ったんだけど...いいかな?」
「いいに決まってるじゃん!何でも相談してね!」
「ありがとう〜」
私は、咲希と友達で良かったと改めて思った。
今は、中三の秋。
卒業までは残りわずか。
(振られたらどうしよう...)
そんな不安もあるけど、今は「先生に想いを伝えたい」という気持ちの方が強い。
先生が授業のときに見せる真面目な顔も、笑ったときの子供みたいな無邪気な笑顔も、全部好き。
「咲希...私、絶対に最高の告白にするから。応援してて欲しい」
「もちろん!!」
秋の教室の窓からは、力強い日差しが降り注いでいた。
最近、全然投稿できていなくてすみませんm(_ _)m
もっと頑張ります!




