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エアストーリー ~異世界の軍人VS転生してきた男~  作者: TarTark
第二章 異世界への転生者
9/28

9話 コーヒー飲んでたら雪山にいた

朝…


タークはいつものようにコーヒーを淹れる。


そしてカーテンを開けて陽の光を浴びる。


窓を開けると、心地よい風が部屋の中に流れ込んできた。


お湯が静かに沸騰し、香ばしい香りが立ち上る。


タークは黒いスーツパンツを履き、腕まくりしたグレーのシャツを整える。


ターク「今日も良い1日になりそうだ…」


そう思いながらコーヒーを一口。


そして、最後の一滴を飲み干した瞬間だった。


眩しい。


視界が白く染まり、何も見えない…頭の中に強烈なノイズが走る。


ターク「うっ…なんだ、これは…?」


まるで全身が光に包まれるような感覚。そして、次の瞬間、タークは地面に叩きつけられた。


ターク「っ!」


ビュー!!!!!!!


強い風が冷たく、強く肌に当たる。


タークは数秒前まで家にいたはずが…気付いたら

雪山に立っていた。


ターク「ど…どうなってんだ!?」


第二章 異世界への転生者


タークは雪山にいることに気付いてからまだ数秒…

それでも既に凍えそうだった。


身体を手で擦りながら立っていると人影が見える。


ランタンのような物を持っている。


???「こっちだ…」


フードを被った誰かに連れられるままにして…

気付いたら意識を失っていた。



しばらくして目を覚ますと今度は強い日差しが目を襲う。


ターク「っ…あ…あちぃ…」


それだけでなかった、なにか揺れている…

沢山の人の声も聞こえる。


???「で…雪山で拾ったって言うのはこの人?」


タークは気付いたら海の上にいた、海の上の船…。


???「あぁ…雪山で軽装で立っていた…倒れていないのは不思議だったが…」


ターク「ん…んだよ…」


タークはゆっくり身を起こす…。


目の前には腰を曲げ見ている女が一人…顔が近い。


ターク「っ!うわっ!誰だぁ?」


???「あははっ!めっちゃびっくりしてる」


女は笑いまだ見下ろして来ている。


ゲマナ「私はゲマナ…よろしく…て…言っても…

先に…これ飲んで…」


女は茶髪のフワリとしたボフヘアにレザーで出来た

装備のようなものを着ている。


ゲマナは木のコップに入った水を差し出してくる。


ターク「っ…」


タークは水を見た瞬間に自分の喉がカラカラな事に気付いてすぐさま喉に運ぶ。


ターク「はぁ…生き返った…」


ゲマナ「あははっ…よかった…で…あんたなんで

雪山になんかいたの?しかも…そんな軽装で」


ターク「え?いや…わからない…気付いたら…」


ゲマナ「気付いたら…?」


???「お前からはもっと話を聞きたい…落ち着いたらで良い…」


タークはゲマナから視線を横にずらすとそこには。


緑色のサラサラの髪をし、青い瞳をした女が立っていた、女は三つ編みのツインテールをし、日差しが強いからかいつでもかけられるように頭に緑色の大きめのサングラスを身に付けていた。


ターク「お…おう…あ…あんたは?」


グリンス「私はグリンス…ここら一体では魔物駆除をしている」


ターク「ま…魔物?…(あ…あぁ!これあれか!

夢か!)」


タークはそう思いながら一気に立ち上がり。


グリンス「まだ急に立つな…」


ターク「…(いやぁ…こんな美人が出る夢かぁ…

好き放題…)」フラッ…


タークは思ったより上手く立てずふらついてしまう…


そして船の端っこまで倒れかかり海に落ちそうになる。


ターク「うぅっ!?」


ゲマナ「ちょっ…危ない!」


間一髪でゲマナが手を引っ張り助けてくれる。


ターク「はぁ!はぁ!(も…もう良いんじゃないか!夢って認知したら覚めんじゃないのかぁ!?)」


タークはそのまま自身の頬を引っ張るが一向に覚めない。


ターク「わ…訳がわからない…」


グリンス「…平気か?」


グリンスが再び後ろから話しかけてくる。


ターク「平気っす…(ゆ…夢じゃないのか…)」


タークは夢じゃない戸惑いの他…


自分の家→雪山→船の上…と…モテない男の

ツメツメデートプランのような場面変更に驚いていた。


ターク「…っ…え…えぇっと…この船はどこに向かっている?」


グリンス「ガルド族領…ガシア漠だ…」


ターク「ガッ?シア?ドコソレ」


ゲマナ「とにかく…私達のキャンプ地に向かってるの…」


ターク「キャンプ…か…」


グリンス「砂漠の地域だ…そこで放す訳にはいかない為…一緒に来てもらう。」


ターク「えぇ…(自分の家から雪山にいって…気付いたら船の上で今度は砂漠か…もう従う他ないか…)」


その時だった。


グラグラ…


船が激しく揺れ始める。


ターク「っ…な…なんだ!?」


ゲマナ「っ…グリンス!」


グリンス「魔物(モンスター)だ…!」


ターク「はっ?モン?え?」


船のすぐ近くで水面が渦巻く…そうして水を持ち上げるように大きく出てくる。


???「シースネークです!」


ボリューミーに黒髪をポニーテール結んだ本を片手に持った女がそう言う。


ターク「シー?はい!?」


ゲマナ「マール!気をつけて!」


マール「っ…皆さんを中に避難させます!あなたも!早くこちらに!」


おそらくマールという名の女にタークは案内され船の中に入れられる。


ターク「っ…ちょ…押すなっ…せ…狭いって…」


乗務員「おい!誰か!尻触ったか!物好きがいるぞ!」


男が騒ぐ


ターク「…っ…(最悪だここ…)…」


タークは中のぎゅうぎゅう詰めに耐えようとするも押されまくりドアの小さな丸い窓に顔を押し付けられる。


ターク「ふぐっ…」


しかしそこから見えた光景は異様だった。


剣を2本持ったさっきの緑色の髪の女が大きな

蛇のような大きな怪物を切り裂いているのだ。


ターク「…(あ…ありゃ…なんなんだ…)」


続く






さて、何回も使われるタークですが今回はガチ、ターサーと名前似てるのは…もしかして…伏線だったり?

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