43話 VSカグヤ その1
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訳の分からない音が響き渡る。
ターク「っ…(これが…っ…)」
耳にキーンと来る。
ターク「っぱ…慣れか…な、ルニャA」
ルニャA「ぁ…」
ルニャAは口を開け目を開け耳をピンとして固まっていた。
タークは「っ、だめだこりゃ」
ヴァルド「なぁ、ターク、どうするつもりなんだ…作戦とやらは頼まれたんだろ?」
ヴァルドが首を撫でながら聞きに来る。
ターク「カグヤは火に弱いんだったな?開けた場所に誘導して一気に燃やそう…可燃性の高いものを…」
ヴァルド「…」
ターク「なんだ?」
ヴァルド「いや、なるほどな…」
ヴァルドは理解したかのようにその場を離れていく。
そうして船縁に手をついて海を見ているセリーヌの横に、同じく手をつくヴァルド。
ヴァルド「タークの奴…何か変だぜ」
セリーヌ「何か…?どういうこと…?」
ヴァルド「分からん…何かが…変だ…」
そうしてしばらくしてガシア漠に着く。
ゲマナ「んー!戻ってきたねぇ…」
港…近くの森の方からかすかにカグヤの鳴き声は聞こえる。
マール「ずっと鳴いていますね…どうしたのでしょうか…」
グリンス「分からない…だが…前とは何か違う…」
狩人達はゆっくり板を通じて船を降りていく。
シー・カイ「鳴き声は向こうの方角からだな…よし…皆!集合しろ!」
狩人達「「おう!」」
シー・カイ「前回の反省を最大限に生かして戦うぞ!!」
狩人達「「オーウ!!!」」
みんなが規律を揃えて走っていく。
ゲマナ「…ヴァルド…セリーヌ…グリンス…行かないの?」
ヴァルド「…色々相談した結果…とりあえずタークを見張る」
グリンス「っ…」
セリーヌ「聞いたところ…様子変らしいから…仕方なく…ね…」
グリンス「やはりタークは何か企んでいるのだろうか…」
マール「企んでいる…ですか?」
グリンスは少し俯いて話す。
グリンス「…昨日…私はタークに過去を話した、そしたらかなり積極的にカグヤを追おうとしている…。」
その時、四人の前をタークが通る。
ターク「さ、ほら、行くぞ…ルニャA」
ルニャA「まだ耳がギンギンするにゃ…」
グリンス「ターク」
グリンスがタークを呼び止める。
ターク「お、グリンス?なんだよ」
タークは白々しい返事でグリンスの顔を見る。
グリンス「君が考えてることは私には分かる…
きっと無謀なことを考えてるんだろう?」
ヴァルドも、ゲマナも、マール、セリーヌも顔は
真剣だった。
ターク「なんだよ…みんなして…」
ヴァルド「じゃあ聞くが…カグヤの野郎をどう始末する予定だったんだ?」
ターク「…だから…可燃性の高いものを…」
ゲマナ「…それ…いつものタークらしくない…」
ターク「は…はぁ?なんだよ…」
グリンス「ターク…君は凄く危険な作戦を考えてる…違うか?」
ターク「…」
タークはみんなと顔を合わせれず俯く。
マール「話してください…私達は…味方です。」
タークは俯いたまま話す。
ターク「カグヤは足元が弱い…だから、自分もろとも燃えて…その…運が良ければ助かる…作戦を…」
ゲマナ「…」
マール「…」
四人共にただ無言で見ていた、タークを…。
次の瞬間。
ヴァルド「ぷっ…はは…はははは!まじかっ…お前まじか!」
みんな笑っていた、グリンスも、何か安堵の笑いを見せていた。
ターク「な…なんだよ」
ゲマナ「ウケるっ…ヒーローみたいじゃん」
マール「っ…ふふっ…どうして一人でそんなことをしようとしたんですか?」
ターク「…グリンスの話を聞いたとき思ったんだ…夢のために生きる人間がいるのに…俺は違った…俺は…誰かを傷つけるモンスターを倒して…過去を精算したかったんだよ…未だにうなされるアレから、身を守りたかった」
グリンスはふっと笑い。
グリンス「分かった、君だって何かを隠していた…とは言わない、少なくとも今は…私達…
チームで戦おう…」
タークに微笑みを向けるグリンス。
ターク「…分かった、俺もバカだったみたいだな…」
ルニャA「み、みんなチームにゃー!」
ターク「っ…?」
ルニャAが後ろから飛び付いてくる。
ターク「…そうだな…」
ゲマナ「よーし、それじゃ…分かりやすい目印に付いていきますかぁー!」
ヴァルド「ははっ、やめてやれよ」
と、言いつつ…ヴァルドはしばらく笑っていた。
ターク「…(やっぱ必要なのは仲間か…)」
…
先頭がシー・カイのまま狩人達と一緒に移動していく。
シー・カイは手を上にパーで上げ立ち止まる。
シー・カイ「…カグヤの鳴き声が聞こえなくなった…どういう事だ…」
その時…ドコーン!!!と、近くの方から聞こえる。
シー・カイ「っ…なんだ!」
グリンス「っ!」
$@$!^!%%!
不明な鳴き声が聞こえる。
ヴァルド「向こうか!」
シー・カイ「向かうぞ!狩人よ!」
狩人「「行くぜおらぁぁぁ!!!」」
音の方向へみんなが突き進んでいく。
グリンス「私達も行こうっ…」
そう言って周りを見渡した時だった…
グリンス「っ…タークは…?」
マール「…!いません…!」
ゲマナ「えっ…ターク!?」
ルニャA「ぼすぅ!!!!!!にゃぁぁ…!!」
セリーヌ「…」
ヴァルドがしゃがみこむ。
ヴァルド「おい、これを見ろ…ツタの跡が3方向に広がっている…」
地面にツタが伸びて引きずられたような跡が3方向に伸びていっている。
セリーヌ「やっぱり…」
セリーヌは腕を組み跡を見下ろしながら言う。
ヴァルド「…あ?どういうことだ…?」
セリーヌ「あの大きな音はカグヤのブラフ…誘導よ…奴は成長してる…そして…何らかの理由で…タークを連れ去った…大きい音があれば気付かない…」
グリンス「3方向…あまり良い考えではないが…分かれて探そう…」
ゲマナ「っ…じゃあ…グリンスと一緒に行く!」
グリンス「分かった…ヴァルドはマールを頼む!セリーヌはルニャ族を!」
ヴァルド「了解…」
セリーヌ「行くわよ…」
ルニャA「らにゃー!」
…一方…ターク
ズザザザザ!!!!
ターク「っ…くっ!?(どんどん引きずられていく!)」
ギュルルッ…急にツタがほどけて解放される。
タークは地面にバウンドし。
ターク「っ…いってぇ…土だらけだ…」
タークはゆっくりと立ち上がる…すると目の前には…。
神秘的な光が当たっている、カグヤがいた。
ターク「っ…まじか…結局こうなるのかよ…」
カグヤはゆっくりとタークに振り返り。
カグヤ「$@%#^^#&!!!」
叫ぶ。
ターク「っ…」
タークは耳を塞いでカグヤの次の行動を見る。
ターク「やるしかねぇ…」
続く




