40話 開けば謎ばかり
シー・カイ「しかし…カグヤという謎が深まるモンスター…前の暴動だけではどうにも…」
ルニャA「討伐はオレの故郷の問題になるにゃ…大きい問題があるなら話し別にゃけど…」
グリンス「それは犠牲が出るまで待つことになる…それだけは避けたい…」
グリンスは少し目を細め俯いて汗を垂らす…
何か昔の事を思い出しているようだった。
ターク「前はどんな場所でカグヤは暴れたんだ…」
タークは再び椅子から立ち上がりながら聞く
シー・カイ「同じ条件…開けた土地…近くに竹だが…場所は今回の場所よりかなり遠い…」
ターク「…(グリンスは何があったんだ…)…
どんな技を使う…」
シー・カイ「…不明だ」
ターク「不明…?前回の暴動は何も分かっていないのか?」
シー・カイ「…」
ゲマナは座り腕を組ながら。
ゲマナ「今は一旦…そういうのはなしにしない?」
ターク「…」
タークは椅子に座り直す。
ターク「…(予測不能のモンスター…グリンスは何故急に焦りを見せ始めた…)」
…
数分後、結局会議は移動の理由だけを理解することで終えた。
ターク「グリンス」
タークは背後からグリンスに話しかける。
グリンス「…どうした?」
いつも通りの柔らかな表情…その奥には何か気疲れした顔が隠れていた。
ターク「…今日同じ部屋になったし色々聞いたりして話すチャンス…あるよな?」
グリンスは目を逸らすように。
グリンス「ある…」
他の狩人達が喋りながら館の三階に上がっていっている、そんな中ゲマナは向き合ってるグリンスとタークを見つける。
ターク「なら今すぐ部屋に行こう…」
グリンス「わかった…」
ルニャA「にゃぁー行くにゃ~眠いに─…」
ゲマナ「あんたはこっちー!」
ゲマナはルニャAを口を塞ぎ抱えるように連れていく。
ルニャA「ゃぁー!?」
タークはそんなゲマナの後ろ姿を見ていると、ゲマナは少し振り返りウィンクをして行ってしまう。
ターク「…(聞くしかねぇみてぇだな…)」
グリンスと一緒に部屋に戻る…緊張で階段のきつさなど感じないくらいであった。
ターク「ここか?」
グリンス「あぁ…」
扉を開けてグリンスを先にいれてから部屋に入る
ガチャリ…中から鍵を閉める。
ターク「グリンス…話さなかった理由はあるのか?」
グリンス「…私はあまり話すのが得意じゃない…それに、君に話すのは違うと判断した…」
タークは俯いて少し考えて顔を上げる。
ターク「お前は俺と真に親密になりたいって言った…だったら…話すべきじゃないのか?」
グリンス「…」
グリンスは少し考える。
グリンス「…ベットに座ってくれ」
グリンスは悲しみながらも優しくそう言う。
そして目の前で装備を脱いでいく。
ターク「…」
グリンスはインナー姿になり話し始める。
グリンス「過去に私はカグヤの討伐に向かったことがある、時にすると…数十年前だ…」
タークのベットに座った前には窓があって月明かりに照らされていた…そんな綺麗な光の前にグリンスが来る。
グリンス「私には…守るべき狩人がいた…」
ターク「っ…」
~回想~
その男は私のたった一人…信用できた男だった…なんでも悩みを話せた…笑顔で話し合えた。
名はパイソン…
恋愛とか…そういうものは私には分からないし…
きっとそうではなかった…ただ…
共にいて安心できるたった一人の相棒だった。
~ガルドのガシアから遠く離れたキャンプ地~
グリンス「…」
グリンスは次のモンスターの情報が書かれた紙に目を通していた。
ゲマナ「わっ!」
ゲマナが驚かすように後ろから抱きつく。
グリンス「ゲマナか、今日も元気そうだな」
グリンスは微笑みを向ける。
ゲマナ「ちぇーっ…グリンスって全然驚かないから嫌になっちゃうー…」
グリンス「ふふ…」
???「おーい!グリンスー!」
遠くから男の声が聞こえる。
走る度に鎧のカシャカシャ音が聞こえる。
そしてパーマがかかった茶髪のターコイズの鎧を着た男が前に。
パイソン「はぁっ…はぁっ…ふぅー…準備できたか?」
パイソンは目の前に来ては膝に手をついて息を整えている。
ゲマナ「あっらぁ…パイソン最近バテやすくない?」
パイソン「へへっ…バテてんじゃなくて…ちょっぴりテンション上がってんだよ…」
ゲマナ「えー?何々ー?何かあった?」
ゲマナは興味津々な様子でにパイソンに聞く。
パイソン「わりぃ…話は後…モンスター狩り行くぞ!今日は…ゴーレム!」
グリンスは持っていた折り畳んで丁寧に紙をしまい。
グリンス「あぁ…向かおう…」
そうして任務に向かう二人を見ているゲマナ。
ゲマナ「やっぱ仲良いなーあの二人…」
…任務への移動中…二人はソニバルドに乗りながら会話していた。
パイソン「そういや…長い間だったのに聞いてなかったな…グリンスは…なんで狩人になったんだ?」
グリンスはソニバルドを操り前を向いたまま…。
グリンス「…分からない…だが…なった理由じゃないが…なって良かった、今はそう思える日々だ…」
グリンスは微笑む。
パイソンはそんなグリンスの横顔を見て少し頬を赤らめる…。
グリンス「君は…?何故始めたんだ?」
パイソン「お…俺…?俺は…」
ただ緑髪の綺麗な君に導かれ…、目を奪われて…。
パイソン「俺は…母ちゃんに恩返ししないとな…って感じ…結構金になるしさっ…」
グリンス「ふふ…君らしい…」
グリンスはクスリと笑う。
~夜~
パイソン「はぁー!うんまぁー!」
任務を終えたパイソンは焼いた肉にかじりつく。
肉汁は溢れ出て止まない。
ゲマナ「んー!やっぱ肉だよねぇ!」
パイソンとゲマナは焚き火近くに座りとにかく肉にかじりついていた。
そこに…
コツコツ…
茶色いブーツの音、腰掛けマントに短パン、そこから覗く太もも。
パイソン「ん…グリンス…」
パイソンはブーツの音でグリンスを認知した。
グリンス「パイソン…今日はやけに張り切っていたな…」
パイソン「まぁなぁ!だってよぉ!配属がもう少しなんだぜぇ!俺も一流ハンターの仲間入り!」
ゲマナ「えー、何々…そんなに楽しみなの?」
パイソンは肉を飲み込むようにし。
パイソン「ん…製作勤めのゲマナはあんま変わらねぇかもなぁー?」
ゲマナ「うっさい」
ゲマナは軽くパイソンの頭を叩く。
ゲマナ「やっぱあれなの?グリンスとパイソンは一流バディーになる感じ?」
グリンス「いや、どうやら私達と同じガシアチームではないみたいなんだ…」
グリンスは少し考え込むように。
ゲマナ「えー!そうなのー?結構長いこと一緒だったじゃん!なんでー?」
ゲマナはとにかく驚くように。
グリンス「ふふ…そんなに驚かなくても…申請さえすれば違うチームでも遠征でしばらく一緒に狩りを出来る…狩人のルールがある」
ゲマナ「ははーん…夢追い人に優しいシステムだ…」
ゲマナは少しニヤリとしてパイソンを見る。
パイソン「ま…まだ決まった訳じゃないけどな?入隊の為の狩りに参加しないとだし」
ゲマナ「へー、で…どこ配属なの?」
パイソン「まだ秘密!」
パイソンは笑いながら。
グリンス「私にもこの調子で教えたくれないんだ…参った…」
グリンスは首を傾げながらもなにやら嬉しそうでら。
ゲマナ「えー!でもグリンス嬉しそうじゃん」
グリンス「少し教えてくれたことが…やっと夢が叶う…って言っててな…」
ゲマナ「夢…?」
ゲマナはパイソンを見る。
パイソン「それも秘密」
ゲマナ「もー!またそれかよー!」
ゲマナは拗ねるように顔を逸らす。
グリンス「ふふ…」
グリンスはそれを見てただ笑っていた。
続く。




