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37話 亡命した者がいる

タークの目の前の男はただタークの目を見ていた。


バラクバから見える目が青いという情報しか分からない。


???「準備が終えたらすぐにこい」


そう言うと男は行ってしまう。


ターク「あ…おい!」


男の背中はあっという間に消える。


ターク「なんなんだよ…」


ヴァルド「変だな…」


ターク「あ?」


視線を戻すとヴァルドがベットに座りながら顎に手を添えていた。


ヴァルド「PITがわざわざガルドに来るのは年単位で久しぶりの事だ…」


ターク「PIT…あれが…ジェリックが言ってたやつか…」


ヴァルド「まぁ、不安は実際に見ねぇと分からないもんだ…行くぞ…」


ヴァルドは大剣を抱えて先に部屋を出る。


ターク「おぉ…ドアもハンター仕様だ」


大剣よりも高いドアなのだ。


一階の館の角部屋、ドアの前に会議室と書いてあった。


しかしドアの前にいる二人の兵士にしか目が行かなかった。


先ほどの男と同じ格好、軍人のような格好だ。


ハンドガンは余裕に防げそうなベストに青白い

タクティカルシャツ、黒いタクティカルパンツ。


そしてバラクバから覗く目。


ターク「呼ばれたんだが…入っても…?」


ヴァルド「問題ないはずだ」


ヴァルドはタークの近くに割り込むように入り。


兵士は二人を数秒間睨んだ後…


兵士「確認は取れた、どうぞ中に」


親切に扉まで開けてくれる。


ターク「どうも…」


会議室に入ると既にグリンスとセリーヌはいて、誰かと話していた。


ターク「武器は許してくれるんだな…」


ヴァルド「PITの間抜けどもは、まだ銃の方が強いと思ってやがる」


ターク「そりゃ…銃は剣よりも強いだろ…」


ヴァルド「俺は銃よりも強し…だ」


ターク「あそう…」


二人はグリンスとセリーヌの元に行くと


ターク「何事なんだ?こりゃ」


グリンス「ターク、こちらはPITから来たPITの司令官だ」


ターク「PITからのPITの…?」


グリンスは少し笑い訂正するように。


グリンス「PITの軍の司令官ということだ」


司令官「分かりづらいようで申し訳ないな」


目の前の男は帽子を外してこちらにお辞儀する。


ターク「いや、全然…で…何事なんです?」


司令官「今回は重大な忠告をしに来ました…召集されたハンターというのは…これで全員ですかな?」


ゲマナ「はいはーい!ハンターじゃないけど私達も聞きまーす」


機嫌良くゲマナが来る。

その後ろにマール。


マール「こら…ゲマナさん…」


司令官は一つ咳をして話を始める。


司令官「忠告というのは…我々の国から兵士が

一人…亡命したのです…それも今で百年経ちました…」


セリーヌが少し笑いながら。


セリーヌ「待って…百年?何で今さら私達にそんな事を…?」


司令官「最近判明したことが…まず…こちらの写真を…」


テーブルに写真を置く司令官。

写真は少しボケていて男の顔が見えないものの…

分かることがいくつかあった。


まず軍人のような格好をしている。

銃を持っている。


そして目に何か巻かれた金髪の少女を抱えていた。


ターク「なんだこれ…誘拐ってことか?」


司令官「…。ええ…そうでしょうね…元々気性の荒い兵士でした…ただそれだけではありません」


グリンス「それだけじゃない?」


司令官「えぇ…我々の新型の核兵器の一つをマジリカに持って亡命した…という事が…」


ターク「まじかよ…それ本当なのか…?百年越しの情報って…」


ターク「…(そういえば…ジェリックも亡命がなんとか言ってたが…これの事なのか…?)」


司令官「はい…そうでしょう…確かに確実な証拠ではありませんが、私達には行動を急ぐ必要がある…核兵器の威力は凄まじい…大陸なんて消し飛ぶほどです。」


グリンス「何故」


グリンスのいつもの優しい声と違う少し重い声が場を静かにする。


グリンス「PITは魔兵大戦後…兵器を捨てたはずなのにそのような核兵器を残しているのか、聞いてもよろしいのだろうか」


グリンスの青い瞳はいつもより輝いて見えた。


司令官も鋭い目をして低い落ち着いた声で言う。


司令官「…核兵器を処分するのには相当なリソースが必要だ…」


司令官はそう言った後テーブルの写真を拾い。


司令官「行くぞ…」


会議室の角で見張りのように立っていた兵士にそう声を掛けて行ってしまう。


ヴァルド「…なぁ…どう思う」


グリンス「なにかおかしい…だが、あの情報が本当なら、少女は今も苦しんでいて、マジリカは危険が訪れている。」


ターク「…ま…事実だったとしたら、事は大きいし…問題が直面するまで事実と思っといて良いだろ…それとも…俺達は今から何かアクションするのか?」


グリンスはいつも通り優しい声に戻り。


グリンス「いいや、私達は今の自分達の問題を対応しよう、カグヤの会議は今日の夜19時だ…」


ヴァルド「了解…部屋に戻って一眠りするかな…」


ゲマナ「ふぁー…私も、なんか疲れたし…でも

また階段かぁ…マールおんぶしてぇー」


マール「無理ですよ…」


みんなが会議室から出ていく。


セリーヌ「…私も先に部屋に戻ってる…」


グリンス「あぁ…」


会議室の窓から差し込む日差しがグリンスを照らしている。


グリンス「…」


ターク「平気か…?」


グリンス「…心配するな…君に何かあったら…

私が守る」


タークは下を向いて少し笑いグリンスの前に立つ。


ターク「俺は…逆だ…俺がグリンスを守りたい」


グリンスは少し目を少し大きく開けたようにする。


グリンス「それは─…」


ターク「いやっ!まぁ!その!男は女を守るもんだよな?うん…そうに違いない…それじゃあ!また後で!」


タークは急いで出てしまう…


グリンスは日差しに照らされながら会議室に一人…。


続く




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