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27話 ターサー殺害命令

ー兵士の国:ピットー


コンコン、ノックの音が部屋に響く


兵士「失礼します」


司令官「あぁ」


兵士は少し緊張した面持ちでゆっくりと茶色い革の椅子に座っている司令官のデスク前に立つ。


司令官「何の用だ」


兵士「本日は報告があって来ました」


兵士は姿勢をさらに正し立ったまま話を続ける。


兵士「マジリカの工作員二人からの情報がありました…」


司令官「ほぅ、…マジリカの魔法の情報か?

それとも兵器でも作り始めたか?」


兵士「いいえ…ターサーの目撃情報です。」


司令官「…何?アルサの情報か?」


司令官は前に、デスク上に身体を乗り出させる。


兵士「現在ギャングに追跡をさせています、直に

始末できるかと…」


司令官は一呼吸置いて「ふっ」と笑いゆっくりと立ち上がっては窓の外を見る。


司令官「始末…なるほど」


兵士「…?何か…?」


司令官「ターサー・アルサ…軍で一番優秀な軍人だ…」


兵士「では…どうするつもりなのですか…」


司令官「マジリカの隣にある国を知っているな?」


兵士「ガルド族領…」


司令官はニヤリと笑い窓から兵士へと身体の向きを

変える。


司令官「ガルド族領には狩人(ハンター)がいる…

そして、魔物を退治できるほどの実力がある…

地に足ついた実力ならアルサを始末できる」


兵士はそれを聞いて一歩前に歩いて聞く。


兵士「…どう狩人に協力させるのですか…?」


司令官「計画はたてていた…」


司令官はデスクに近づいて引き出しを開ける。


引き出しの中には弾薬の入った箱とハンドガン。


司令官「私も動くとしよう。」



ーマジリカー


ターサー「…そろそろ二つ目の街に着く。」


ターサーは自身の昔の仲間の医者を探すべくリリーと移動を続けていた。


リリー「はい…」


リリーの様子が少しいつもと違うことに気付く

ターサー。


ターサー「どうした」


リリー「もし…お医者さんの所に着いて、目が

治ったとしたら…後はどうなるんでしょうか」


予想もしなかったリリーの疑問にターサーはすぐ

答えれず喉が詰まる。


ターサー「……どこか良い村を見つける。」


リリー「…そうですか…。」


その時だった。


ササッ!


近くの草むらが揺れる。


ターサー「っ?」


ターサーはすぐに反応し音の方向を見ながら馬を止める。


ターサー「降りるぞ…」


ターサーは馬から降りてはリリーを抱いて近くの

岩影に移動させる。


ターサー「良いか?何も見えず、大きい音が鳴るがじっとしていろ、平気だからな…。」


リリー「は…はい…」


リリーは岩影で伏せるようにし、息を潜めている。


ターサーは腰からハンドガンをゆっくり抜いて

構えながらゆっくり草むらに歩いていく。


ササッ!


次に草むらが動いた時だった!


シュッ!シュッ!シュッ!


三度も人影が草むらが高く飛び出ては目の前に着地する。


ターサー「っ!」


ターサーは狙う的の多さに構えながら距離を置いていく。


ターサー「誰だ…」


目の前の三人は紫の着物に足袋を履いていて紫の

頭巾も被っていた。


目の前の忍者のような三人は手にクナイを持ち攻撃体勢を取り出す。


忍者「…」


忍者は無言でターサーを囲むようにしゆっくり円を描くように歩いている。


続く

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