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20話 ルニャ軍団結成!

ーキャンプー


ゲマナ「おー、帰ってきた」


ソルバルドに乗った二人にゲマナが手を振る。


グリンス「…」


グリンスはそれにうなずく。


ターク「いやぁ…長旅だった…」


タークはソルバルドから降りて地面に足をつけると。


ターク「お疲れ様、相棒」


グリンスの目を見てそう言った。


グリンス「あぁ、タ…お前もな」


グリンスもゆっくりとソルバルドから降り、そのまま手綱を引いて飼育スペースに戻す。


そこにマールがゆっくりと歩いてくる。


マール「グリンスさん、どうでした?村の様子は…」


グリンス「やはり一頭おかしなカグヤがいることは把握していたようだった」


マール「そうですか…」


グリンス「だが…一つ厄介なのが…村の人々に

とって、カグヤは仲間のような者、狩るのは無理だということだ。」


マール「つまり…追い立てる必要があるんですね…」


マールは顎に手を添え考える。


マール「そういうのは…タークさんに聞いてみましょうか…」


グリンス「タークに?」


マール「彼…そういうのに適正があると思うんです…」


マールは遠くでジェリックと話しているタークを見て続ける。


マール「それに、彼がこの世界に来たのは…

きっと私達にとっても何か理由があるはずなんです」


グリンスも同じくタークの方を見る。


タークは楽しそうにジェリックと話していた。


笑っていた。


グリンス「そうだな、あいつに聞いてみよう。」


グリンスは少し微笑む。



タークはジェリックに村で見たことを話していた。


ジェリック「へぇー…話したり、歩いたりする犬や猫に…耳や尻尾の生えた人間かぁ、僕も見たかったなぁ」


ターク「あぁ…あれは凄かった…まぁ…こっち(異世界)来て魔物やら何やら見た後だから…インパクトは薄かったけどな」


ジェリック「ふぅむ…ところで、こっちの世界にはもう慣れたのかな?」


ジェリックは興味ありげに聞いてくる。


ターク「あぁ、慣れたさ、自分の適応能力だけは

自信があるもんでな。」


ジェリック「それは良いねぇ…」


その時だった。


物資の入った木箱の後ろから何か聞こえる。


???「やっぱり帰るにゃん…こんなとこまできてただで済まないにゃん…」


ターク「っ…誰だ…」


タークは危うく所持している銃を取りかけるも堪える。


ジェリック「…何かいるのかな」


ジェリックはなんの警戒もせずに音のした木箱の方へ歩いていく。


ターク「だ…大丈夫なのか?」


ジェリック「…」


ジェリックはそっと木箱の裏を見ると。


ジェリック「う…う…うわぁぁぁぁぁ!」


遠くにいたグリンス達にも聞こえる声を出した。


グリンス「っ…」


マール「どうしたんでしょう!?」 


ゲマナ「何々!?」


三人はすぐに反応し、他のハンターも様子を見に来る。


ヴァルド「ったく…どうしたてっんだ…」


重そうな剣を地面に置いて杖のように扱い見てくるヴァルド。


セリーヌ「ジェリックさん、また新しい生物でも?」


ジェリック「ち…違う!タークくんの言ってた

猫だぁぁぁぁぁ!!」


ジェリックは悲鳴でなく明らかに嬉しそうな叫び

だった、それに加え目もキラキラに輝いていた。


ターク「嘘だろ…まさか、つけてきてたのか?」


ルニャA「ば…バレたにゃぁぁぁぁ!」


そこには約9匹のルニャ族がいたのだった。


グリンス「こいつらは…」


ターク「はぁ…なんでここまでついてきたんだ?」


タークはルニャ族の前に膝をついて話そうとする。


膝をついても全然小さく感じるルニャ族に内心萌えながらもぐっと堪えていた。


ターク「答えろよ…」


ルニャB「ここはオレがにゃ!あの時のチームワーク…指示!そして勝利!全てが完璧だったにゃ!

つまり!今日からオレ達はアンタについていく事にしたにゃ!」


ターク「は…はぁ?」


タークは困惑していた。


ターク「勝利?サイボーの事か?…あれはグリンスがいたから…」


グリンス「いいや…」


グリンスが後ろから歩いてくる。


グリンス「確かに、あれはタークの活躍もあった。」


ターク「グリンス…」


グリンス「指示も良かった、タークは良いリーダーになれるだろう…」


ルニャC「そうにゃ!そうにゃ!」


ルニャD「その通りにゃ!」


グリンス「だが、こいつにつく…ということは…

このキャンプにいるという事だ、ここは狩人の

精鋭が揃っている、君達はそれについてこれるのか?」


ルニャI「やるにゃ!オレ達覚悟決めたにゃ!」


グリンスは微笑みルニャ族達を見下ろしながら言う。


グリンス「良いだろう、許可する。」


ヴァルド「おいおいなんだよ、キャンプに活気が

出そうじゃないか…」


セリーヌ「だと良いですが…(あの模様の子…

可愛ぃ…)」


ゲマナ「まっ…グリンスが言うなら…

仕方ないよねぇ」


みんな反対しなかった。


ただ一人を除いては…。


???「ふん…そいつらもモンスターと変わらないんだろーが…」


ヴァルド「スタンク…」


スタンクは近くの壁に寄っ掛かってルニャ族達を

睨んでいた。


ターク「…(あいつ…誰だ…あんな奴…いた…か?)」


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