ー 大富豪 ー
タショナルさんが一番最初にあがり、大富豪となった。
「お、おまっ、『色相ッ...ちっ...クソがよ..」
くろま?なんだそれは、技名か?技名だ?技名だろう。技名だな。
「お、おにい...」
「すまないな、クロカ。絶対死ぬなよ。」
クロカさんは不安そうな顔でこくりと頷いた。
「それと、クロカ」
「な、なに?」
タショナルさんはクロカさんの耳に口を近づけてこそこそと何かを言った。
「わ、わかった...とりあえず進めるね?」
『♥10』
スケールさんは無言のままじっくりと何かを悩み、カードを出した。
『♣Q』
そして、トリッカさんの番、なのだが、満身創痍。どこを見ているのかもわからない。だが、ゲームはなんとか進めれるようだ。
「パ...パパパスぅ!」
おかしい...おかしいよ!だって...嗚呼!思考が回らない...頭が...僕の残るカードは1枚なんだ...さっさと出せばいいんだ...
『♣K』
『富豪』
「へへへ...やばいじゃんこれぇ...」
彼女は急に焦りを感じ始めた。
『♣6』
「チッ...イライラするぜ!」
『♥7』
「...?」
もうトリッカさんはダメだろう。何故かって?もう焦点がおかしいもん。
「そ、そうだ、の、能力ぅ...どうやって使うんだぁ...わ、わかんないけどとりあえず!」
『♠9』
そしてクロカさんの番、焦り、多分、彼女、いや彼女らは、序盤に良いの出しすぎて困っている。意地でも大貧民にはなりたくないという一心で、彼女らは考えている。
「...パス」
ここでパスをしてよかったのか、わからない。もう僕も何もわからない。
「やれやれェ...音の能力者なのに...今、よくわかったぜェ!」
何がわかったのだろうか
『♠10』
「嗚呼...」
トリッカさんはもう人なのかどうかわからない。目が普通じゃない。
『♦J』
クロカさんが目を見開いた。ここでの11バックはありがたいのだろう。
『♦7』
「キタキタキタァ!11バックを待ってたんだァ!3枚ジャックは出た!残りのジャックは俺が持ってるッy!大貧民にはならなぇはずだァ!」
何かを聞こえるか聞こえないかのギリギリの声でスケールさんは言った。けっとなにか良いことがあったのだろう。
『♥6』
「ぴんくいのぉ...じゃっくと3のこんぼでかとうとじえるだおお!」
「な、何言ってんだァ?コイツ...まぁ...無理もねえか」
「はははあああああああああああああああ!!!!!!」
『♣3』
スケールさんとクロカさんは苦い顔をした。
『♣9』
スケールさんの口角が一気に上がった。
「おぉ、それは良かったなァ!ミドリムシッ!お前が先にあがるかどうかなんてどうでもいい!大貧民にならなきゃいいんだァ!プライドなんて、どうでもいい!」
『♣J』
「ぐええええ!クソ野郎があああああ!ぱずぅ!」
クロカさんの口角も上がった。
「ふっ、そうかいっ!ご冥福をお祈り申し上げるよ!」
『♥9』
『平民』
「じゃあなァ!目ん玉野郎ッ!」
『♦9』
『貧民』
「嗚呼...」
『大貧民』
「あば...」
「ドンマイッ!残念だったなァ!敗者決定戦へ...逝ってらッ!」
スケールさんはトリッカさんを散々煽っている。
「うぅ...」
なんとか意識が戻ってきた。ふぅ、怖かった。
「あー、えっとぉ。浮気相手大丈夫?」
「キラーです...」
まだその設定引き延ばされてたのか...それとも、名前を忘れられたか。もしそうだったら悲しい。
「まぁ、二人ともお疲れ様」
「ありがとうございます」
労いの言葉をかけてくれたのは大富豪だったタショナルさん。背中をさすってくれている。優しい。だけど、クロカさんの冷たい視線が痛い。
だけど、クロカさんはしっかりタショナルさんに「ありがとう」と返した。
「まぁ、でも災難だったねぇ」
「なんか、その、えっと、」
やっぱりまだ思考が回復しきってないのかも。
「思考が回らないって感じか?」
この人はなんでもお見通しなのか?それとも、そういう能力...
この世には、詠唱が必要な能力と詠唱が不必要な能力がある。違いは主に何かを生み出すか生み出さないかだ。もちろん例外はある。けれども、ほとんどの違いはそうだ。例外でいえば、僕の『絶対固定』が例になる。これは詠唱が必要だけれど、何かを生み出すわけではない。止めるだけだ。止めるだけ。まぁこんなこと考えていても、誰に伝わるわけでもないけど。
「そんな感じなんです」
なんか微妙な返しになってしまった。反省反省。
「ふむ、そういう効果だったのか」
「どういうことですか?」
「多分だが、アナウンスの影響だ。先にあがり観察してわかったんだが、仮に本当に何かをされているとしたら、影響に個人差があった」
「なるほど...?」
「クロカと....スケール?と言ったかな、ピンクと黒のアイツ。そして、俺、はあまり影響を受けなかった。理由は多分、いや、きっとクロカとスケールと俺は前半のアナウンスはしっかり聞いていたが、後半のアナウンスを喧嘩であまり聞いてなかったことだと思う。詳しいことはわからないし、外れている可能性もあるが、今はアナウンスが影響と考えられるな」
彼は真顔になって言った。
「あのゲームは心理戦じゃなかったんだ。真面目にやろうと聞いた奴がバカを見る、クソゲーだ。」
「僕はその話を聞かされてから急に正気に戻
った感じがしたから、多分気づくと大丈夫になるんだと思うよ」
この二人、意外としっかりしている人かもしれない。少なくとも今は、二人とも頼よりになる、
「なるほど...」
その後、僕は体力回復のために少し横になって休憩した。
ー とある別室へ ー
「ふぅーん、舐めてたけど、意外と面白いかも。そろそろアナウンスするかぁ...うんしょっと」
ー そしてまた元の場所へ ー
「少し気分が良くなりました」
十分休憩した僕はある程度回復をした。
「ありがとうございます」
「よかったよかったー!」
会話途中でアナウンスのチャイムが鳴った。効果に気づいていれば、大丈夫、なんだよね?
「やあやあ!試合はどうだったー?最高だったよねー☆ちょっと早いけど、次のゲームの説明だよ!」
次のゲーム、考えたくない。
「敗者決定戦の後、大富豪と富豪を除いた12人を!6人のグループずつに分けてやります!大富豪と富豪は休憩しててね☆」
ラッキー!と思っていたが、よく考えれば...
「とりあえずここまで!それでは敗者決定戦へ出場の方は速やかに脳に送った地図を頼りに集まってね!」
「次のゲームの参加者に次のゲームの場所の地図、脳に送っておきまーす!それ以外の人たちはゲームまで休憩しててくださーい!」
「ということは...」
クロカさんが顔をしかめた。
「大丈夫...僕なら...きっと...僕なら...いけるよ」
タショナルさんも顔をしかめ無言で腕を組んだ。
「まだ時間はある...それまで」
「うん...」
僕はその二文字しか返せなかった。
しばらく雑談をして、時間を過ごした。
ー 数十分後 ー
「どうなってるんだろう...」
「敗者決定戦がそんなに気になるか?というか、お前少し俺たちに気を許しすぎじゃないか?初対面だろう?」
「ですけれど、負けたら、死ぬんですよね...?あと、そこに関しては問題ありません。自身があるのでっ」
キリッという顔をしてみた。
「そ、そうか?変わったやつだな」
引かれた。えーんえーん。
「よく言われます」
マジでよく言われる。なんで!なんでー!
「ところで、妹さんは?」
タショナルさんはすこし顔を引きつらせた。喋りすぎたかな。
「もう指定された場所に向かったぞ」
あれ、気づかなかった。視野狭いんかな。
「そうですか...第二ゲーム?第二試合?どっちでもいいですけど。妹さんが参加するということなので、もう少しお話したかったのですか」
さらにタショナルさんは顔を引きつらせた。あれ、変なこと言ったかな?
「ま、まぁ、今は待つしかない」
そう言い終わる前に、またアナウンスのチャイムが鳴った
「はいはーい!敗者決定戦が終了しましたぁ!脳内に送られた地図の場所に集合よろー!!」
「なんて話をしてたら終わったみたいだな。とりあえず、行こうか?」
「はい!そうしましょう!」
「あーそうだ、普通に移動するのは少しめんどうだ。せっかく能力を打ち明けたのだから、使ってもいいだろう?」
ん?どんな能力だっけな。えっと。
「触れた物の重力を操る、でしたっけ、便利そうですよね、なんか」
ん?嫌な予感してきた。
「あー、あと、まぁ、使い方は...察してくれ」
「それってどうゆう...」
タショナルさんは僕の背中に触れた。あー終わった。
「なんで服つかんで」
言い終わる前に体がふわっと浮き始めた。...は?
一気に上斜め前に飛び始めた。空気抵抗がすごい。
「えっ、ちょっ飛んでる!?」
「ああ、まぁ遠かったからいいじゃないか。あ、なんかにぶつかったらごめんな」
「縁起でもないこと言わないでええええ!!」
僕はさんざん叫びながら、なんとか目的地に着いた。服やぶれかけた。マフラーとれたらどうするんだよ!!あ、僕常にマフラー巻いてるんだよね。
「普通に死ぬかと思ったッ!」
「なっさけねぇガキだなぁ、うらっ、起きろ」
コイツッ...殺してやろうか。
「はいはい...」
ゆっくりと僕は起き上がった。
「あなたの能力だから、あなたは慣れてるかもしれませんけど、僕は初めての体験なんですからね」
「はいはいわかったわかった」
あーコイツッ、いつか食い殺す。
「それより、俺達以外の参加者がいるぞ」
僕は周りを見渡した。まずは医者のような恰好をした女性。服には薬とか絆創膏のシールが沢山張ってある。赤い目にピンクのロングヘアー。大人なのかもしれないが、かなり若く見える。
「はぁ...クスリないかなぁ...」
やばい人だった。
次に背の高い男の人が見えた。白い服の上に黒いジャケットを着ている。青と紫のグラデーションの髪、ピンクのイヤリングを付けて、目のとろこに独特な文様がある。気が強そうだ。
「へへ...強そうな奴らが多いなァ」
多分、戦闘狂、違ったらごめんなさい。あ、目が合った。目そらそ。
次に...ってええええ!?あれは、能力の授業の剣技の男の先生!でもあんまり関わらないから、苗字しか覚えてない、確か、蒼穹先生だった気がする。恰好は、学校でよくみる格好、説明がめんどくさいので省く。青と水色のグラデーションの髪、髪は短め結構イケメン。
「ただでさえ教師という仕事はしんどいのに、こういうのに巻き込まれるのは勘弁してほしいのだがなぁ」
しんどそう。あれさっきから感想が薄い。まいっか。
次に髪が紫の人が目に入った。中性的な顔で、剣のような武器を逆手にもっている。恰好は、なんともいえない、やっぱダサい。うつむいて悲しそうな顔をしている。
「ここはまた...研究所なのか...?」
研究所?過去に何かあったのだろうか
次に傷だらけのまた、髪が紫の色の人が目に入った。ツギハギで、額に独特な文様がある。ジャケットのうしろだけのびていて、独特なデザインだ。恰好は紫と暗めの赤、彼もまた結構イケメンだ。ずるい。
次が最後、上裸の筋肉質な男。オレンジに近い髪色をしていて、強そう。視線がするどい。左目がつぶれている、というか、隠れている。
「どんな奴が来ても俺にかかればひと捻りで...」
ひと捻りしないでほしい。
「んー、なかなか個性的な奴が多いな?お前も含めて」
「ひど...え?」
ひどいッ!と言おうと思っあれって...たが、目の前に大きなモニターがあるのに気づいた。そして急に画面がついた。光に慣れてきて、モニターをよく見たら、トリッカさんが縛られて、猿轡をされて膝立ちしている。
『んーッ!んーッ!!』
「あれって...」
タショナルさんは無言で顔をしかめた。
そこでアナウンスのチャイムが鳴った。
「はいはーい!これから、死刑を行いたいと、おっもいまーす!死刑名はぁー!BEHEADING!つまり!打ち首でーす!それでは大天使さん!お願いしまーす!☆」
モニターに映っている彼の後ろから大きな翼の生えた、きつね色よりの白色の髪をした若い青年が歩いてきた。
「了解です」
大天使と呼ばれていた彼が持っていた剣を空中で回転させて...綺麗にキャッチ...そして大きく振りかぶり...
『んぅーッッ!!!』
そっとタショナルさんが僕の目を手で隠した。だが、ぐちゃぁっ、という、不気味な音が聞こえた。
「キラー、俺がいいって言うまで、このままでいろ」
「う、うん...」
モニターから一人の男の声の歓声があがった。
「最高だぜ!大天使ゥ」
そして足跡が聞こえた。
「ッ...!?」
「ど、どうしたの?」
「...キラー、今死刑で殺されたのは誰だ?」
「えっ、そりゃあ...」
あれ、誰だっけ、え?
そっと僕から手を離したタショナルさんはモニターを指さして言った。
「誰か死んだ。誰だかは忘れた。なのに血もなければ死体もない。ただ...俺は見えた、紫色の髪の男が、死体に触れていた瞬間を。消された...のか?詠唱もなしに...」
確かに、モニターに死体どころか血すらない。さっき死刑が行われたいたとは信じられいほどに綺麗だ。
「タショナルさん...」
不意に彼にくっついてしまった
「お、おいおい。クロカに見られてたらやばいぞ?」
「あ、ごめんなさい」
僕はそっと離れた。うーん、こういうのも悪くない、かも?ってそうじゃなくてっ。あーもう!ばかばかばかぁ!
そう思っていると急に周りが変化した。大きな部屋、ドアも沢山あり、普通の家って感じだ。棚があり大量の食料と飲料があった。冷蔵庫もある。トイレもある。多分、お風呂もある。
「大富豪、富豪だった皆さんは!この!綺麗な綺麗な部屋で!しばらく休憩でーす!」
そう言いアナウンスが終わった。
これからどうなるんだ。僕たちは、助かりたい。死にたくない。このデスゲームの、死の定義は、誰からも、忘れられることなのかもしれない。
「おい、キラー。休めるんだ、しっかい休んで、次に来るだろうゲームに備えようぜ?な?」
そう優しい声で呼びかけてくれた。これは、クロカさんが彼氏と言い張るのもわかる。取られたくないのだろう。僕も惚れそう。
「はい!そうですね!」
ー そして視点交代 ー
僕はクロカ・ラッシング。ちょーぜつ優しい兄を持った女の子!...大富豪の試合で、平民になって、次の試合をしに来た。そこでみたモニターの中で行われた敗者決定戦の敗者の死刑シーン。XXXさんが死んだ。そして、その人が消えた。誰だっけな。死体もない。血すらない。怖い。怖いよおにい。
アナウンスのチャイムが聞こえた。
「はいはーい!次のゲームの参加者の皆さまー!次のゲーム名を発表しまーす!次のゲームは...『物理的な試合』です!ルールは!能力使用禁止!物理攻撃のみ!もし使ってしまったらー?デスペナルティー!ってことでみんなの脳に送った、AとBのチームに分かれて!集まってね!」
「僕は...Bチームだ」
しばらくして、6人集まった。
一人目はキュリー・キュラーちゃん!名前を聞いたら元気に教えてくれた!うれしい!
キュリーちゃんは、ハートの文様が目のあたりにあって、ピンクの髪と、ピンクと白の服装をした可愛い子!能力は教えてくれなかったけど、仲良くできたらいいな!
二人目は川部健人君!赤と黄色の派手な服を着ていて、元気な子だった!能力は教えてくれなかった...それはそうだよね。
三人目は五十嵐堕威護君!なんか僕たちに見えない何かと話していたら近寄らないでおいた!
四人目は天童樹ちゃん!女の子かと思ったら、男の子なんだって!男の娘ってやつだね!可愛い!
最後は嵬電鴬賀君!ほとんど服を着ていなくて、大事なとこだけ隠れてる。変態だぁ...だけどなかなか話は面白いから、ギリギリ仲良くなれそう!
「よろしくね!これから!」
「うん!よろしくね!わっほーい!」
楽しそうなのはキュリーちゃん!これから仲良くしていきたいな!あれ、さっきも言ったけ。
「おう!よろしく!」
川部健人君!この子も元気!これから何するんだろう!
そして相変わらず五十嵐君は誰かと喋っている。
「お、おーい?」
「っ、悪い。コイツと話していた」
「こ、コイツ?」
「ああ、charaって言うんだ。仲良くしてやってくれ」
イマジナリーフレンドってやつかな!あんまり触れないでおこう!
「う、うん!よろしくね!五十嵐君!charaさん!」
周りの視線を見るに、やっぱり彼にしか見えてなさそう。
「うん、よろぴー」
天童ちゃん!男の娘!可愛い!
「おうおう!俺にまっかせとけぇい!」
「自信たっぷりだね!よろしく!」
「おうっ!」
そんなこんなしているうちにまたアナウンスのチャイムが鳴った。
「はいはーい!Bチームの皆さーん!これから『物理的な試合』を開始しちゃうよん!それではっ、移動!」
掛け声とともに体が一瞬ふわっという感覚がした。そして見渡すと一人の男が立っていた。彼の背中には大きなプロペラのようなものがついており、大きな錨を肩にかけている。
「どうもー!『物理的な試合』のBチームゲームマスターを担当させて頂く深淵の狩人と申します。この先も生きていたなら、以後、お見知りおきを」
「ゲームマスター...」
「さて、ゲームを始める前に、武器の登録をしてもらおう」
「武器の、登録?」
キュリーちゃんは首をかしげた。
「うむ、登録、フィジカルだからといって、体術だけってのも酷だろう?だから武器を使うことを許可する。もしなければ、望めばこちらから与えよう。」
僕は武器がある、時計の針のような剣。リーチは短いけど、刺すのには強い。
深淵の狩人さんに武器を見せた。
「んっ、オッケー使っていいよ」
ほっ、良かった。
「私武器なーい!くださーい!」
キュリーちゃんは武器ないんだ。
「ほら、選べ、鎌と剣、剣にもいろいろあるぞ」
「じゃー、鎌ぁ!」
「ほらよ」
そんなこんなで武器を渡したり、登録したりし終わった。
「さて、『物理的な試合』の具体的なルール説明をしよう。まずルール1、物理攻撃以外をしてはいけない。もちろん、これは俺にも適用される。ルール2、ルール1を破れば死刑。ルールを守って俺と戦え。俺は手加減なしでお前らを殺しに行く。制限時間は1時間。それまでに俺を殺すか、死なずに生きていればゲームクリアだ。5分後、試合を開始する。それまで心の準備をしとけ」
始まる、デスゲーム『物理的な試合』。みんなとアイコンタクトをする。
「みんな!協力して、生き残ろう!深淵の狩人を殺す必要はない!」
「ああ、そうだな。だがあいつのプロペラ、なんかやばそうだぜ?」
「あれは能力なんじゃないの?使っちゃいけないんじゃない?」
「chara、絶対生きような」
「鎌だ鎌ぁー!わーいわーい!頑張るぞー!」
「さぁさぁ、5分たったぞ」
話し合いをしてるうちに時間がすでに経っていたらしい。
「さぁ、始めようか」
大きなブザー音がした。
『物理的な試合』ッ!スタートォッ!!
さあ、おにい、絶対帰るからね!
「さあ、行こう!生きるために!」
ー 君がX 『物理的な試合』 深淵の狩人編 突入 ー