ウニ
私が最初に赴任した集落で、ショックをうけた食材です。
そこは小さな漁村でした。私はある家に下宿してたのですが、昼食にごはんと、ウニが生きたまま出てきました。
ムラサキウニは、テニスボールほどで、黒く長い棘がモゾモゾ動いてて、怖かった。下宿のおかみさんが、それをゴム手袋の上にのせ、手際よく真っ二つに・・・
中はオレンジの脳みそのような中身が。
「ほれ、こうやって、指でほじって食べれ」
二つに割れたウニは、まだ生きていて、トゲが動いてる。
無理無理無理。
もともと魚介類は苦手な私には、ハードル高すぎ。ひきつった笑いでごまかし、食べませんでした。
今思うと、非常に贅沢なんだろうけど。スーパーで見かけるウニを見るたび、その事を思い出し”やっぱ無理”と感じる次第です。




