掲示板回2~殿堂入り~
【ゲームはクリアされました――。】の朗報は世界中に広がった。
ミュウは掲示板のそれぞれの反応がそりゃあもう観ていて面白い。
「お、最終決戦の動画公開されたぞ。思ったより速かったな」
「……、…………!? いやいやいや何処から突っ込めば良いんだよ!?」
「強すぎる……。あ、今回は動画の解説とか思考とかしようぜ」
「チートってこういう事を言うのか」
「同じゲームをしてるのに、同じ世界とは思えない……」
「改めて、公開テキストと動画貼っておくぜ~」
◆◆◆
【ゲームはクリアされました――。】
開催内容:第2回『エレメンタルマスター』のEXステージ
時間:不明
場所:【彼の地~星空の境界線~】
クリア者:翼遊超気
チーム名:四重奏
対戦相手:達観者達
クエスト名:全ての因縁に1つの決着を
内容:ゲームマスターミュウによる完全クリア宣言
称号:『真のゲームをクリアしたもの』
獲得アイテム:『全王の概念聖書』『桜の王剣アンドゥリル』『炎の王盾ネブカドネザル』『力王の籠手マーベル』『世界樹の種』
【殿堂入り】
――ここに永遠に記録して称えることを誓う。
挑戦チーム『四重奏』
翼遊超気:夏流空手
歌峠鈴花:春速蒼動
治護遥和:秋騎士団
祈巫照礼:冬合気道
応戦チーム『達観者達』
ミュウ:何可一杯
レジェンドマン:聖杯の源泉
湘南桃花:時械炎型
オーバーリミッツ:吸血鬼
◆◆◆
「オーバーリミッツちゃん、可愛い。そして尊い」
「第2回『エレメンタルマスター』大会の決勝戦は観たけど、それとはまた別次元って感じだな」
「EXステージだもんね。全てが繋がってるって感じが半端ない」
「治護遥和さんと祈巫照礼さんはあんまり活躍しなかったね」
「第1回のチャンピオンがまるでゴミのようだw」
「最強無敵のミュウ様が足手まといとか、もう本当何なのこのゲーム……」
「ポット出のレジェンドマンが次元が違う強さでもう笑うしかねえ……」
「湘南桃花は最初の強敵の絶望感から。最後はよく健闘したよって感じの愛されキャラに」
「この神チューブ。0秒時間もちゃんと録画してるな。流石神様視点のドローン」
「内容は戦闘シーンのみだな、会話シーンがカットされてる」
「個人のプライベートの保護かな?」
「流石に加工したか。まあでも今後の研究データとしては十分すぎるぜ」
「『四重奏』は全員攻撃型の構成で、『達観者達』は万能型だな」
「時間が不明ってことは、初期のステージでも行けるってことなのかな?」
「いや、逆に終盤のステージでも行けないってことじゃ……」
「翼遊超気の迷いと恐れの無さが、人間超えてるよ。過去に何があったし」
「その場に居た観客達はどうなったし? 無事なのか?」
「俺、あの場に居合わせたけど。生の戦闘はもう完全に劇場映画でも見てるんじゃないかって錯覚するレベルだったよ」
「詳しく聞かせて~。創造神ミュウ様はこれ手加減したの?」
「手加減はしてないだろ。第1回で猛威を振るったタイムショックをものの数秒で超えて来たとか、マジ人間じゃない」
「あの称号欲しい、アイテムも欲しい」
「手に入れてもレベルが低すぎて装備出来ないと思うぞ。たぶん」
「慢心王っぽいシーンがものの数分で終わる、驚異のインフレっぷり」
「運命の糸は使いやすそうに見えたな」
「こそこそ裏で話題になってた湘南桃花の本気がこれまた何ともチート」
「チートチート言ってるが俺らもこれの後に続かなきゃならないんだぞ?」
「戦ってみてえ~!」
「それは安心しろ、最近のゲームは初心者でも遊べるようにレベル下げてくれるから。クエスト『全ての因縁に1つの決着を』はレベル1でも遊べるイベントになるはず」
「それマジ? ソースは?」
「無いよ、でも。あ、今実装された」
「マジかよ! あ、本当だ。『四重奏』と『達観者達』がプロトタイプって書いてある」
「え!? 両チームとも遊べるの!? 運営太っ腹!!」
「流石に収得アイテムはレア度SSの劣化版だわこれ、レア度SSSはドロップすらしない。」
「『全王の概念聖書』『世界樹の種』は本当にエンドコンテンツなんだな。把握」
「どこで遊べるの? クエスト発生条件は?」
「各星や街にある受付嬢の所、クエストの受付でメダルをみせる。以上」
「メダルなんてこのゲームじゃ当たり前に持ってるじゃないか? どういうことだ?」
「運営が言うには『世界線と並行世界が~』とか言ってて意味不明な内容で理解出来なかった」
「何だそれ?」
「話変わるが、殿堂入り者達は石碑に刻まれるんだってさ。神道社本部に」
「え、リアル石碑?」
「そうみたい、よっぽどクリアされない自信あるんだな。ちなみにエンドコンテンツのみ刻まれるからな。あとは知らん」
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