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魔女祭り88

 アリスティッド卿が退室間際に言い残した言葉をエルヴィンはもう一度思い出す・・・


(クララのことを あまり悲しませないでくれ・・・)


 アリスティッド卿の言葉が何故かエルヴィンの心の中に波紋を広げる・・・


(クララ殿・・・)


 自分の世界に浸っていたエルヴィンに遠慮気味に自分の名前を呼ぶ声が聞こえる・・・


(エルヴィン様・・・)


(・・・)


「エルヴィン様・・・」


 エルヴィンは、その声の主の方に顔を無意識に向けるとそこには心配そうに自分を見つめる銀色の瞳が見えた。


「エルヴィン様・・・どうかされましたか・・・」


「いやっ、大丈夫です。少し考え事をしていたみたいです」


 明るい口調で答えたエルヴィンに安堵したようにエルヴィンに声をかけた女性は


「そうですか、それならよろしいのですけど」


 まだ幾分心配そうな表情で言葉を返す。


「ああ、そうでしたカミラ殿、自分ごときがあなたに言うのも何ですが今宵は本当にたいへんでしたね。こんな非常時にも姫殿下のお側で姫様の支えになってくれてた事に労いや感謝の言葉が遅くなり申し訳ありません。本当にお疲れ様でした」


 そう言って、頭を下げるエルヴィンにカミラは


「そこまで丁寧に感謝してくださる方はエルヴィン様だけですよ、ありがとうございます」


 うれしそうに微笑むのであった。


「エルヴィン様、宜しければ姫様の騎士ナイトとなられる方々を是非とも紹介していただければと」


「あっ!そうでしたね。カミラ殿との約束を失念していました」


 エルヴィンはそう言うとマテウスとハウサーの二人に近づきそしてベアトリクスとカミラに紹介する。


「姫殿下、今晩からこちらで姫様の護衛及び王宮の警護を仰せ付かった私の仲間のマテウスとハウサーです。短い期間になるやもしれませんがどうか、姫様、カミラ殿、この二人をお見知りおきを」


 エルヴィンはそう言い終えるとマテウスとハウサーを促した。


「マテウスと申します。護衛の任にあたって姫殿下様や侍女様におかれては御不快な思いをされるかもしれませんが、どうか私どもの仕事の一環としてご容赦のほどをお願い申し上げます」


「ハウサーと言います。今、紹介にあずかったマテウス隊長の部隊の一員です。宮中の礼儀は全く知っておりませんのでご無礼に思われる事も多々あるでしょうが、ご容赦のほどを」


「うん、マテウス  ハウサー・・・」


 二人の挨拶を受けベアトリクスは自然に答える。


「これから二人とも、よろしくね」


「はっ!」


「はっ!!」


 幼少の身ながらも、自然にその身に纏う威厳を感じたのか二人は厳かに畏まる。


「私は、ベアトリクス姫の付き人のカミラと言います。マテウス殿、ハウサー殿こちらでお仕事の間、ご不明な点があればどんどん遠慮なさらずに私に聞いてくださいね」


「承りました!」


「!」


 頼もしく受け答えた二人にベアトリクスは呼びかける。


「それと マテウス、ハウサー」


「はっ!!」


「二人とも、なるべく私とお話しをたくさんしてね・・・いい?」


 ベアトリクスのお願いにマテウスとハウサーはお互いの顔をちらりと見交わすと、マテウスが代表で尋ねる。


「姫殿下様のご希望になるべく添うよう努力致しますが・・・いったいどのようなお話を?」


「私の知らないエルヴィンの事を、お願いね」


「はっ!? できうる限り お話しいたしましょう」


 マテウスはエルヴィンの顔を一瞥するや彼女にそう答える。


「やった~~、カミラ、カミラ聞いた~?」


「ええ、聞きました。楽しみでございますね姫様」


「うん、楽しみ。そうだカミラ」


「はい」


「あの手帳を!」


「はい、承りました。後ほどお持ち致しますね」


「うん」


 とてもうれしそうに声を上げたベアトリクスは、興味深々といった風情でマテウスに話しかける


「ねえ、マテウス 聞いていい?」


「はっ、何でしょうか姫殿下様」



 ベアトリクスと仲間の二人がうまくやっていきそうな雰囲気に目を細めるエルヴィンにカミラがニコニコしながら近づくとこう尋ねた。


「エルヴィン様、お聞きしてもよろしいでしょうか?」


「はい」


「その お召し物はどうされたのですか?」


「えっ!?」


 驚くエルヴィンの視線の先には、柔和な微笑を浮かべながらも美しい銀色の瞳に真剣さを感じさせるカミラの顔が目の前にあった・・・。




 



何とか、更新できました~~^^


がんばりましたです^^


クララさんの事・・・いったいエルヴィンさんの脳裏に何がよぎったのでしょうか・・・気になります・・・。


そのエルヴィンさんを見つめていた女性が  やはり 居ました!


カミラさんです。


彼女はエルヴィンさんをめぐる女性陣の中ではエルヴィンさんにとって一番旧知の女性なんです。


あのグンヒルダさんがまだ嫁ぐ前からデンマークで彼女の付き人をしていたのですから・・・。


その彼女から見ればエルヴィンさんの細やかな心の変化などはすぐお見通しなんでしょうね・・・


彼女のエルヴィンさんに対する見識は一番高いように見受けられます。


その彼女が、エルヴィンさんの黒羽のコートに注目しない訳がありません、次回のお話しでどんな展開になるのか、お楽しみに^^


ブクマを付けていただいた方にお礼を申し上げます。


本当に、ありがとうございました~~^^励みに、とってもなります^^


アクセスしていただいた全ての方にもお礼を申し上げます。


ありがとうございます、感謝 感謝です^^


それでは、次週もこのお時間にてお会いしましょう~^^






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