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魔女祭り79

「陛下、エルヴィンと仲が良いのはいいのですが、ベアが呆れたように笑ってますわよ」


「ん?ベアが???」


 ハインリッヒは妻のアグネスにそうたしなめられて気が付いたかのように愛娘に視線を向けるとニコニコしながら自分を見つめているベアトリクスの視線が合う。


「お父上様とエルヴィンは仲良しさんなんですね」


「うん? あまりにもこ奴がいまいましい事を言うのでな つい 昔の口調で・・・」


「・・・」


 黙ったままニコニコしながら両目でじっとそのまま問いかけてくるベアトリクスの表情にハインリッヒは、はっと、したように言葉を途中で止めてしまう・・・。


(あの表情・・・あの黙ったまま目だけで問いかけるあの仕草は・・・)


「どうかされましたか、お父上様?」


「い いや 何でもない・・・」


 怪訝そうに自分を見つめる娘の表情にハインリッヒは自らの心の動揺を見透かされないようにかろうじてそう答える。。


(そう あの表情は  亡きヒルダの仕草に・・・本当に そっくりであった・・・)


 ハインリッヒは娘のベアトリクスの何気ない仕草に、先立たれた自分の妻であったグンヒルダの面影を重ねてしまったのであった。


(あなた・・・)


 夫の小さな心のざわめきに気づいたのか、妻のアグネスは彼の姿を見つめる・・・その時、


「セシリア司祭様、お見えになられました」


 先程、部屋を出たカミラの声が室内に響く。


「ハインリッヒ王陛下、お呼びによりまかりこしました」


 きちっとしたお辞儀をして挨拶をしたセシリアに対しハインリッヒは


「うむ、呼び立てて悪かったなセシリア司祭」


「いえ」


「それでわざわざ、呼び立てした理由なのだが・・・」


 ハインリッヒは目配せを入り口の扉の傍らに立つカミラにすると


「セシリア様、そして御同行の皆様方もどうぞお入りください」


 カミラの言葉にセシリアの後ろに控えていたフィーネが軽く頭を下げ、ごく自然にセシリアの右手を取り中に案内をする。それに続いたヴィオラとアルフィオも幾分緊張気味な面持ちで部屋に入り、最後に近衛騎士団団長のレオもまた入室する。カミラは彼等が全員入室するのを見届けると音も立てずに扉を閉める。


「さて、皆にわざわざ来てもらったのは」


「陛下、お待ちを」


 その時、ホトがハインリッヒの言葉を遮る。


「念のため、結界を張り申す」


「ああ、そうだな。頼む」


 ホトは暫しの間、精神を集中させると手に持つ魔法の杖の先端が紫色の光に包まれ振るえ始める・・・魔力を杖に注入しているのであろう・・・。


 セシリアの付き人であるフィーネはそのホトの姿を見つめながらも緊張感漂う室内にて不謹慎ながらもどうしても気になってしまう人物の姿に視線が移ってしまうのであった。


(エルヴィン様・・・どうしてそのような格好を・・・?)


 彼女の視線の先には光沢のある黒羽のコートを羽織るエルヴィンの姿があった・・・。





今年も、桜が咲いてくれました・・・昨年の台風の被害でかなり枝が折れてしまって今年は咲いてくれるのか心配してたのですが・・・頑張って咲いてくれました!!!


うれしいですねえ^^


今回のお話しは少し短めになりました、どうしてもフィーネさんの訝しそうな表情で終わらせたくなりまして・・・(苦笑)


次週は、ハインリッヒの口から驚愕の事実を告げられるセシリアさん一行とレオ団長の反応がどうなるか、是非、ご期待ください^^


アクセスをしていただいた皆様に御礼を申し上げます。


本当にありがとうございました~^^


次週もこのお時間にて、お会いしましょう^^




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