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17話 久しぶりの地上 その3

さて、今日は何をしようか。


最近まで、魔物と戦ってばっかだったから、今は休息を取りたい。


「なぁ、イムル。何かしたい事あるか?」


「ご主人と一緒にいるだけでいい。」


「もう、名前で呼ばないのか?」


「うん。恥ずかしいから。」


「そうか。」


「ご主人は、笑わないの?」


「あぁ。そんな簡単に笑顔ばっか見せるかよ。」


「ご主人、私欲しい物がある。」


「何だ?」


「教えない。でも、お金ちょうだい。」


「無理。そんなにお金がない。」


「まじ?」


「マジ。っていうかどこで覚えたんだよ、その言葉。」


「じゃあ、お金を貯めよう。」


「どうやって?」


「ご主人の料理で。」


「マジで?」


「まじで。」


「どこで?」


「冒険者ギルドの酒場で。」


「めんどくさい。」


「頑張って。」


「はぁ、分かったよ。じゃあ、冒険者ギルドに行くぞ。」


俺が作る料理は、この世界では見たことの無い料理ばかりだ。


この世界の主食はパンのみ。


そして、この世界では地球の料理が流通していない。


この世界の料理で最も近い、地球の料理の形態は、イタリアンや洋食などだ。


そんな簡単に見た事もない料理を食べたりするのか。


それなら、この世界の料理を作ればいいだろと思うのだが、俺は地球の料理しか作りたくないのだ。


そして決める。


今回作るのは、中華だ。



俺たちは今、冒険者ギルドに向かっている。


「なぁ、イムル。お前ってさ、家族とかいるのか?」


「いるよ。誰が誰だか、全く見分けつかないけど。」


「見分けつかないのか?」


「うん。だって、みんな同じ形してるんだもん。」


「ふーん。そりゃ不便だな。」


「ご主人の家族は、分かった。言われなくても分かった。」


「どんなのだと思ってるんだ?」


「いつも、魔物の肉を喰ってて、普段全然優しくないのに、たまに優しい。そして不器用で恥ずかしがり屋。」


「なぁ、本当にそうだと思ってるのか?」


「うん。」


「アホか。俺の家族は魔物の肉とか喰ってないわ。それにそれ全部俺の事言ってんだろ?」


「言ってない。」


「いーや言ってたな。それと俺は好きで魔の肉なんて喰ってたんじゃないからな。喰う物がそれしかなかっただけだからな。そして俺は、恥ずかしがり屋でも何でもないわ。」


「嘘。ベッドの上では恥ずかしがり屋。」


「おい。お前、何言ってんだ?ベッドの上では恥ずかしがり屋?お前、俺が寝てる時何をした?」


「別に何もしてない。」


「なんかしたんだろ。」


「してない。」


「はぁ、もうこの話は終わりだ。」


イムルには、後でお仕置きをしないとな。


やっぱり、最近調子に乗ってるわ。


さーて、お仕置きは何がいいかな。


考えるだけで、楽しくなってきたわ。


まぁ、今はいいか。


今は、どんな料理を作るかだな。


そう考えながら、冒険者ギルドに向かう、南条 アオバであった。




















更新出来ないかもと思っていたけど、少しでもと思って更新しました。

明日からは、2作目の村人でも強くなれるんです。は、毎日投稿ではなくなります。

申し訳ないです。

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