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死 5

 すると、突如女の叫び声が。

 甲高い声で、助けて、とはっきりと聞こえた。

 「何や!?」土田は慌ててその方向へ向かった。


 金髪の二十歳程の女が悲鳴を上げながら走っていた。

 その後ろには、黒いローブを着た、壮年の男。

 この男に女は追いかけられていた。

 これを三十メートル離れたところで目視で確認した土田。

 「エラいシャバい事やっとんのぉ……」苔に覆われた岩の陰で刀の柄に手を掛ける。「……アホは殺さなな」

 岩陰から岩陰へと次ぎ、移動する。土田は見てくれとは裏腹に、とても俊敏だ。草むらを這う豹のように、静かに素早く獲物に近づく。

 そして、男との距離が五メートルにまで詰まった時、土田は飛び上がった。

 「何さらしとんじゃ!?ワレェェエェ!!」

 一瞬で相手の懐に潜り、刀を振った。

 男は成す術なく、首を切り落とされた。

 泣き別れした胴から勢い良く吹き出す血飛沫が大木の幹に降り懸かる。

 男の体が崩れ落ちた。

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