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重苦しい安寧 5
そこから軽く一睡すると、ジャックが帰ってきた。
「朝だよ、おふたりさ~ん。アハハ」
ジャックが机を叩き鳴らす音で土田とブレンダは目覚めた。
「…………ぐ……が……」大欠伸をして土田が起きる。
「ぁ……ジャック……」ブレンダは起きてジャックを見つけた早々、顔をしかめて言った。「このメタボ今日から外で寝かせて。いびきがうるさかったの」
「アハハ、何言ってるんだいブレンダ。あのお兄さんはもう僕らのメンバーなんだから」
「ジャリぃ……」土田が狐に摘まれた様な顔をする。それから一つ間を置いて、頭を掻きむしってから言った。「……まぁ、えぇかの……」
「よーし。んじゃ決まりだね♪」土田を見たジャックが嬉しそうに笑った。「『狩り』に行こうか!」
ブレンダは枕元にあったライフルを取った。
ジャックは胸ポケットからメスを取り出した。
土田は壁に立て掛けておいた日本刀を腰に挿した。