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重苦しい安寧 4

 そして数十分後、土田は再び寝袋の中に収まっていた。

 隣にはブレンダ。ジャックが見回りについたのだ。

 土田はブレンダを、ジャック以上に扱い難い存在としてみなしていたため出来る限り敬遠していたのだが、ジャックが消えて間もなく、ブレンダから仕掛けてきた。

 「……ねぇ。貴方にいい事教えてあげる」

 返答しないと面倒な事になると予感した土田は答えとして首を縦に振った。

 「この世……辺獄には警察やFBIなんかはいない。つまり、殺ろうと思えばいくらでも殺れる世界だってことはわかる?」

 「わかる」

 「だから、殺しの快楽に溺れちゃ駄目」

 ブレンダが息を継ぐ間に土田は台詞の意味を考えたが、解らなかった。

 「本当に殺しを悦しむようになってしまったら生き返れなくなるの。十人斬りの後の、蘇生か死達かへの選択。殺人狂になってしまうと必ず後者を選ぶようになるの」

 土田はこの時初めてブレンダの顔立ちが美しく見えた。

 「貴方、現世に戻りたいんでしょ?なら、その目的を見失わないで」

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