表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第四話

辺りはすっかり暗くなっていた。俺と女は焚き火をすることにした。


焚き火を起こし、落ち着いてきたので俺は改めてお礼を言った。

「......さっきは、本当に助かりました」


女は何も言わなかった。三分ほどの沈黙が続いたあと、やがて口を開いた。

「気にしないで。通りがかっただけだから」

「ところで、何をしていたの?」


言い終わると同時に、女は氷魔法で攻撃してきた。

急なことで反応が遅れた。

だが、間一髪で巻き戻しが間に合った。


五秒前に戻る。


「ところで、何をしていたの?」


その言葉と同時に、俺は身をかわした。


――えっ? 待って。

今の攻撃、来るのが分かっていた動きだよね?

ここにいる理由も分からないし……怪しい。


女は、俺を疑っていた。

……たぶん、そういう目をしている気がする。

俺は本当に、いつも運が悪い。


どうすることもできず、俺は、能力のことや森にいた理由など、今までのことをすべて話した。勇者を追放されたこと以外は。そして俺は強くなりたいとつい、口に出してしまった。


「いいんじゃない? 使い方次第でかなり強くなると思う 。協力するよ。」

女は俺を疑っていたとは思えないほど肯定的だった。


俺と彼女は、強くなる第一歩として装備を新調するため、街へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ