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第三十五話 勇者との再開
......なんで、こんなところに勇者の三人がいるんだ?
見つからないほうが良さそうだ。
あそこの物陰に隠れれば......
しかし、案の定、見つかってしまった。
剣を掲げ、エスパが煽るように声をかけてくる。
「久しぶりだな。追放された勇者さん。」
......言葉が出なかった。
イエリスもグランもいるが、相手は勇者。
軽々しく手を出せる相手じゃない。
イエリスが勇者たちを遠ざけようと強めに問いかけた。
「何のよう?」
すると、少し焦ったのかシオンがゆっくり今の状況を説明し始めた。
「最近、時間が年単位でズレる町があるのは知っている?ここはその中の一つで十年の時間がズレている。その調査に来たの。王様は魔王の仕業だと.......」
——コツン
シオンがマゴに頭を叩かれた。
「喋りすぎ、行くよ。」
町を出ていってしまった。王都に帰るのだろうか。面倒になりそうだ。
魔王の仕業か......
まずは町を回ってみるしかなさそうだ。
——しかし、魔王の手はもう届いていた。




