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第二十四話 時間の進み
人の気配が、少しずつ薄れていく。
森に近づくにつれて……
やっぱりこの森は、完全に静まり返っていた。
魔物一匹すらいる気配がない。
一番不気味なのは、倒れている動物がとても多いことだ。
うさぎや鹿が、痩せ細って倒れている。
この間の三人も、まるで寿命が尽きたようだった。
でも、ただの栄養不足で片付けられる数じゃない。
この森で何かが起きている......
このままだと、同じように倒れてしまいそうだ。
何かに、命を削られている感覚がある気がした。
このままだと埒が明かないので、野営地で倒れていた三人がいた場所に向かってみた。
何も残っていなかった。それはそうか。
いや......
生えていた草が伸び放題になっている。えっ......?
芝生ぐらいしかなかったよな。草ってそんなすぐ伸びるものなのか。
……時間が、早送りされたみたいだ。
えっ、早送り?
直感で巻き戻しをした。
......戻らない。




