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第二十話 一回戦目

俺の番だ。ほんとに緊張する。

相手がどんなやつかも、強さもわからない。負けたらどうしよう......


——でも、考えすぎて負けるのはもう嫌だ。


「〇〇選手とセデール選手は準備ができましたら、フィールドに出てきてください」


やべ、アナウンスされた。早くいかないと。


フィールドに出ると、見た目からして怖い男が立っていた。かなりの実力者だろうか。


「〇〇選手とセデール選手。第十回戦、よーい、始め」


開始と同時に歓声があがった。


俺は迷わず突撃した。

——動かない。隙だらけだ。


今だ。剣を振る。

当たった。


攻撃が効いていない。

——いや、剣が弾かれた。

スライムを斬ったみたいで、攻撃している気がしない。


相手は退屈そうに、俺の剣を弾き、そのまま柄で一発殴ってきた。

俺なんか、認識すらしていないのか。


「うっ......やばっ」


体が地面に叩きつけられ、意識が飛びかけた。

一度攻撃を受けただけで致命傷だ。一度仕切り直す。


もう一度、突撃する。

また動かない。攻撃は当たる。けれど、やはり弾かれる。


やり方を変えなければ。


真っ直ぐ行くと見せかけて横に回る。

背後に回って斬る。


——全部だめだ。

何度やっても、結果は同じ。


このままじゃ、こっちの心が先に疲れ果てる。どうする......。


攻撃して終わりじゃない。

次の行動まで考えろ。


そう、頭に浮かんできた。


相手は弾いて終わりだと思っている。

なら、剣での攻撃とほぼ同時に、別の一撃を入れればいい。


——やってみよう。


真っ直ぐ攻撃する。

やはり弾かれる。


……でも、俺にはもう一撃ある。


足で、相手の膝を思いきり蹴った。

剣技杯で蹴りはどうなんだと思ったが、ルールは特にない。たぶん大丈夫だ。


……動いた。


相手は姿勢を崩し、完全に隙だらけだ。

俺はすかさず剣で、何度も、何度も追撃を入れた。


反撃が来る。

巻き戻しで何度も見た動きだ。


——それでも、一歩でも遅れたら終わる。

見ているからといって、避けるのは毎回ギリギリだった。


——「勝者、セデール選手」


歓声が巻き起こった。


やった。なんとか勝てた。

一戦目なのに、もう心身ともにボロボロだ。


相手の行動の先を見て、それに合わせて動く。

......これでいい。


あと三回も勝たないと決勝にいけないのか。

——遠いな。


次の試合に備えて、休憩しておこう。


「やばい、強くなってる」


そう、女剣士が呟いた。

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