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第十九話 剣技杯、当日

市場を回ったり、宿でだらだらしていたら、

気づけば剣技杯の当日になってしまった。


——市場に並んでいた肉は、どれも美味そうだったな……

高くて手は出せなかったけど。

でも屋台で食べた串焼きは美味かった。

タレがたっぷりで、かなり満足できた。


いやいや、そんなことを考えている場合じゃない。

今日は剣技杯の当日だ。

修行は大してできていないが、出場する以上はやるしかない。

俺は急いで準備を済ませ、会場へ向かった。


会場に近づくにつれて、人の数が一気に増え、

周囲は騒がしい声であふれていた。


「出場者はこちらです。こちらが待機室になります」


呼びかけに従って待機室に入ると、

中は熱気でむっとしていて、少し息苦しい。

壁際にはトーナメント表が立てかけられていた。


目を通してみると、俺の初戦は——十回戦目だった。

あと一時間ぐらいで始まるらしい。観戦席に移動して、どんな感じなのか見てみるか。


一回戦が始まった。

男剣士と女剣士の戦いだ。


……あの女剣士、どこかで見たことがある。

遠くて、よく見えない。


次の瞬間、女剣士はとてつもないスピードで突撃した。

男剣士は手も足も出ず、試合はあっという間に終わってしまう。


あれが——噂の、とてつもなく強い人なのだろう。

初戦からこんな相手に当たるなんて、男剣士はかわいそうだ。


……それに、あの攻撃方法。

どこかで、見たことがある。


——次は俺の番だ。

頑張らなければ……。

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