第十八話 町に到着
町にやっと着いた。
剣技杯が近いからか、通りはとても人であふれている。まずは、剣技杯の申し込みと、倒れていた三人組の報告のために、ギルドに向かわないと。
ギルドに向かうとやっぱり混雑していて、申し込みと報告ができるような雰囲気ではなかった。だが俺は気にせずカウンターに向かった。
イエリスはというと、
「全部お願いね」
とでも言いたげに、掲示板のほうへ行ってしまった。
……こんなときに。
倒れていた三人組の報告をしたら、
「最近同じようなことが多いんだよね〜。手が回らないよ。」
と言われた。原因を見つけないと解決しなさそうだ。俺は首を突っ込まないほうが良さそうだ。
なんとか申し込みと報告を終えると、
イエリスが手招きしているのが見えた。
剣技杯の参加者名簿には、百人近い名前が並んでいるらしい。
噂に聞いた、とてつもなく強い人物の名前を探してみたが——見当たらない。
もしかすると、本当に強いやつほど、
こういう掲示板には載らないのかもしれない。
宿を取らないと。ギルドで安めの宿を聞いてみた。町外れの方だけどあるらしい。行ってみるか。
安いと聞いて少し不安だったが、実際に行ってみると意外にもきれいな建物だった。
「泊まれますか?」
そう声をかけると、宿の主人は驚いたように、そして嬉しそうに笑った。
町外れで人が来なさすぎるから安くしているらしい。
それでも、客はほとんど来ないのだという。
まぁ宿も取れたことだし、剣技杯まで修行しながらゆっくり過ごすか。明日は、市場でも回ってみるか。——などと考えながら俺は眠りについた。




