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第十七話 倒れている三人
人の気配が、まったくしない。
剣技杯があるなら、数人——いや、もっといてもおかしくはない。
だからこそ、油断はできない。
あと一週間ってところだろう。
修行の続きは、町に着いてからやろう。
なにか見える。——野営地だ。日もくれてきたしお邪魔させてもらうか。
中を除いてみると三人とも倒れていた。魔物に襲われた感じはない。争った形跡すらも......ただ三人が倒れているだけだった。
嫌な感じがする。あまり近づかないほうが良さそうだ。
巻き戻しがあっても、どう救えばいいのか分からない。イエリスも頭を悩ませている。正直、面倒事には巻き込まれたくない。命を助けたのはこっちなはずなのにキレられたりなぜか文句を言われることがあるからだ。
早く町に行ってギルドに報告したほうが早いだろうか。俺は仕方なく野営地を去っていった。
去る前に申し訳程度に、夜は冷えるので毛布をかけてあげた。
あれは何だったんだ?争った形跡や荒らされた形跡は何も無い。何もなさすぎて怖いレベルだ。なるべく早く、ギルドに報告しよう。俺とイエリスは何も言わずに歩くペースを上げた。




