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第十四話 盗賊との戦闘

荷物をまとめてこの町を後にした。


――町で剣技杯のことを詳しく聞いた。

とてつもなく強い剣士が一人いるらしい。


フェリと同等か、それ以上か。

だとしたら優勝は簡単じゃない。

小細工……いや、それはやめておこう。

剣技杯までに、何かを掴まないと。


どれくらい歩いただろうか。そう思い後ろを振り返ると町が随分小さく見えていた。


――その瞬間、木の隙間から矢が飛んできた。なんとか身をひねり、避けることができた。ダンジョン攻略を終えてから、周囲への警戒は以前よりもずっと強くなっていた。


イエリスが、矢の飛んできた方へ氷を放った。


氷は木の影にいた男に直撃し、そのまま地面に落ちてくる。


俺が近づこうとした瞬間、気配が一斉に動いた。


――囲まれている。


二十人以上。盗賊だ。


「金を出せ。ここは通行料が高いんだ。命ほどな」


「なら金は出さない。だからこれあげる。」


俺が言い終わると同時にイエリスが氷で周りを蹴散らした。だと思った。

だが全員に軽々と避けられてしまった。


剣技杯に向けての練習相手としてちょうど良さそうだ。イエリスに任せっきりなのも良くないしここは俺もやらなければ......


意気込んでいたものの振りかぶったらもうそこにはいなくなっていて攻撃が当たらないのだ。巻き戻しをして逃げた場所を把握しても、結局攻撃が当たらない。どうしたら......


相手より早く動けばいいとイエリスは言うけれど、そんなことが簡単にできたら苦労しない。


応用ができればいけるかもしれない。とてつもなく早く動いていた人が意外と身近にいたことに俺は気づいた。



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