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第十三話 剣技杯へ
女剣士は頭を押さえながら、ゆっくりと立ち上がった。
「お手合わせ、ありがとうございました。」
「私はこれから修行しないと。今度することがあれば、小細工は無しでお願いしますね。」
俺は急なお礼に少し動揺した。
「こちらこそ......よかったら、仲間にならない?」
口を滑らせてしまった。
女剣士は少し黙ったが、首を横に振った。
「私の名前はフェリです。旅をしているので、またどこかで会うかもしれません。」
さようならは言わずに、静かに去っていった。
一歩は進めた気がする。
でも、小細工なしではまだ勝てない――遠い存在のようだ。
フェリの話によると、ここから歩いて二週間ほどの町で「剣技杯」という大会があるらしい。
剣技杯は、剣を使う者なら誰でも参加できる大会だという。ここに行けば、色々学べそうだ。優勝すれば賞金も出るらしい。
二ヶ月後だ。
二ヶ月もあれば、寄り道しながらでも十分に間に合う。




