第十話
ギルドに戻って報告したら、案の定、嫌な顔をされた。
まぁ、入ったばかりのFランクの冒険者が、世界三大ダンジョンの調査依頼で、まさか攻略してしまったのだから仕方がないだろう。ギルド内では、疑う者もいれば、称賛する者もいた。
聞くところによると、これは本来Eランクの依頼だったらしい。ランク設定をミスしてしまったとのこと。そのお詫びとして、もとの報酬とランクがFからEに引き上げられた。
やっと武器と防具が買いに行ける。
そう思ってギルドから出ようとしたら、ガラの悪そうなおっさんが話しかけてきた。
「あそこのダンジョンを攻略したって本当かぁ〜?ずるしたんじゃねんか?」
イエリスはムカついたのか一瞬にして氷漬けにしてしまった。俺とイエリスは早足でギルドを出ていった。
武器屋に入ると、カウンターにいる強面の男が嬉しそうに言ってきた。
「もう街中で噂になってるぞ。すごいじゃねーか」
俺は情報が伝わるのが早いことに驚いた。
男はダンジョン攻略の祝いだと言って、短剣と防具の品質を少し上げてくれたうえに、大銅貨二枚分を値引きしてくれた。
俺は迷わず購入し、その場で身に着けてみた。
小回りの聞きやすい、短剣と軽い防具は本当にピッタシだった。
本当にいい買い物だった。
そんなことを考えながら町を歩いていると、誰かが俺に向かってきた。
「お手合わせを願いたい」
声をかけてきたのは、腰に大きめの剣をつけた女騎士だった。その剣は、彼女には重そうだった。




