表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/36

第一話 運で選ばれた勇者

三対一。

しかも相手は、規格外の強さ。


「勝てなければ、ここから出て行ってもらう」

王様の声が、闘技場に強く響いた。


無理に決まっている。

だって俺の能力は......

五秒だけ、時間を巻き戻せる。それだけなのだから。


——俺の名前はセデール。

この世界では一年に一度、魔王討伐のため、勇者として優秀な四人が選ばれる。

選ばれれば名誉な話だ。王様から能力を与えられ、旅に出る。

だが、ほとんどが帰ってこないらしい。


何もできない俺には、無縁の話だった。


なのに、そんな俺が勇者に選ばれてしまった。

......人数合わせということらしい。


与えられた能力は、五秒だけ、何度でもやり直せる力。

五秒で何ができるっていうんだ?


他の三人はというと、

身体を極限まで強化できる剣士。

強力な属性攻撃を、詠唱破棄で放てる魔法使い。

死体からでも即時蘇生できる回復役。


それぞれが、規格外の能力を与えられていた。


「あれが勇者? 冗談だろ」

「外れだな」

「どうせ死ぬ」


そんな笑い声混じりの、民衆の声が聞こえてくる。


たしかに運で選ばれた勇者だ。

嫌われても仕方ないのかもしれない。

どう見ても、俺だけが余り物だった。


最悪だ。

ここからすぐにでも、逃げたいくらいだ。


俺は昔から、運が悪い。

......だから勇者に選ばれた。


だから、このままじゃ――

俺は、何もできないまま終わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ