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その四十三

 千八百九十四

 蘆花の『自然と人生』、独歩の『武蔵野』、吉田絃二郎の『一人行く旅』。皆、私の中に在ります。ドストエフスキーやポーの鋭く強烈で圧倒的な圧力と並んで、私の中にはもう一つの故郷として()ういう昔の日本の想いが流れているのです。その事を私は(とて)も幸いに思います。そしてこれ等は皆父が私に教えてくれた人達なのです。

 私は何と深く父と繋がっている事か。感謝が尽きる事はありません。


 千八百九十五

 解決出来る方法を探すのではありません。その問題に相対(あいたい)する、あるべき姿勢を探すのです。それが見付かると、解決に至る道筋は自然に見えるのです。この、その問題を考えるのに相応しい姿勢、方針を見付ける事が、問題に対処する作業全体うちの九割以上を占めているのではないでしょうか。純粋な方法の巧みというのは、それ位小さな意義しか無いものだと私は思っています。


 千八百九十六

 到底自分には達成出来ない、真似の出来ない遠い道を行く事の出来る人を如何に思いますか。自分と根底から異なる超人だと思いますか。私はそうは思いません。その人は自分よりも強い動力をもっているのだと思うのです。他の点は私とそう違う訳ではないと思います。

 私は、その動力とは何なのかを知りたい。その動力をこの私が抱いた時、私に何が出来るのかを見たいのです。

 ブログは毎日更新しています。

https://gaho.hatenadiary.com/

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