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創生の語り

作者: 創真

「あー、あー、聞こえる?聞こえたらいいけど」

 

「多分、言語が共通されたはずだけど……」


「………………」

 

「まぁ、いいや…………えーー、これから話すのはクソつまらない宇宙誕生のお話です」

 

「…………」

 

「え?私が誰かまずは説明してほしいって?」

 

「…………」

 

「別に誰でも良くね? 君の思った事でいいよ!それが正解」

「んじゃ、話すね」

 

 この宇宙が、ビックバンによって生まれる。遥か昔、そこには無限に広がる天と地がありました。

 地上は無限広がっている大地、草や木そして海に見えるほどの巨大な湖が至る所にありそれはまるで天国のような世界でした。

 

「ちなみにこの世界は、神様が後で『エーテリア界』って呼んでるから、多分…………

 しっかし、本当に、マジで!! この宇宙が霞むほどマジでデケェ!! 世界だったの!」

 

 しかし……その世界には決してあるはずのない人工物が天と地に二つあり大地には『鍵』と呼ばれる巨大な塔と、そして天には『鍵穴』が存在していました。

 

「この鍵と鍵穴、マジ誰が何のために設置したの謎、この世界も何の為にあるのかも謎だって神様すら知らないんだもん」

 

 鍵には『動く物』がいました。『動く物』は無限に広がる大地に新たに『ニンゲン』を生み出します。

 

「この『動く物』って簡単に言えば機械?生命体? 今思うと本当に謎なんだよなぁ……喋んないし…………。

 しゃべっても「ピー」て、機械音しかなんならなかったしマジ」

 

「あっ! 今思えばのあの『動く物』が神様の生みの親じゃんでもあれは女性だったのだろうか…………。また謎が深まる…………」

 

 生み出された。ニンゲンは一体一体、様々な形がありました。首と手が長い者も入れば、手の代わりに翼があるニンゲン、そして頭のみの者もいました。『動く物』は何故様々な形をした『ニンゲン』を生み出すのが分かりません。

 

「一様、今のこの“宇宙の人間”は神様とオリジナルをベースにしているんだよ。そして『様々な形のニンゲン』ベースは今で言うところの動物が人間と同じ知能を持っているって解釈でOK〜」

「結局、神様もオリジナルも『様々な形のニンゲン』の一人に過ぎなかったんだよ」


 ニンゲンには『考える』と言う行動は出来ず、それに言葉の言語すら何もありません。ニンゲンはそのことに何も感情はありませんでした。

 何故なら彼ら達は感情と言う魂がありません。魂の概念は『動く物』が管理されているからです。彼ら達は不老の存在で、劣化することはないけれど彼ら達も死があり、それは『消滅』という形での死にます。


「まだ『アスモフェリア界』が生まれる前だから、消滅した者達は少しかわいそう」


 ですが、それが定められた自然の形です。そして、その自然は突然、終わりを示したのです。天の光が消え世界が闇に覆われてしまったのです。


「マジ怖いよね〜〜、いきなり何も前触れもなく突然世界が闇に消えてしまうことになるなんて」


 しかし『動く物』は近くにいた一人のニンゲンを呼び

 そのニンゲンを二人に分裂させました。そして、その子らに『生命の実』と『知恵の実』を一つ渡し食べさせました。


「ちなみに『生命の実』を食べたのがオリジナルで『知恵の実』は神様だから」

 

 こうして果実を食べた二人は大きく変化しました。

 『生命の実』を食べると体がより女性の体へと形が変化、そして『知恵の実』を食べると体は男性へと変化しました。さらに二人には知識と感情が芽生え『動く物』がこれから何をするのか、そして、これから二人が何をすべきなのか、すぐに理解します。


「オリジナルと神様は同一の存在で違う性別の存在だから……簡単に言うと宇宙で初めての男と女が生まれた瞬間なんだよね――」


 二人は全てを理解して『動く物』からある程度の引き継ぎをし、『動く物』は自分の核を媒体とし、犠牲の形で『生誕の火種』(ビッグバン)を引き起こす。

 

「君たちの思うビッグバンは、この宇宙が爆発して誕生したってことは君たちはわかっているだろ? ただ違うのは君たちは「起こった事」として認識している。真実は、私たちの星、銀河は『生誕の火種』(ビッグバン)の中にある宇宙、すなわち『生誕の火種』こそ宇宙なんだよ。

 だから、「真実は起こった事」ではなく「今も起こり続けている現象」って解釈、“何故、宇宙が広がって見える?”って現象は“爆弾の爆発を内側から見た”ってこと同じ、これが真実…………わかる?」


 オリジナルと神様は『生誕の火種』によって『新たな世界』(宇宙)で自分達の役割をし始めるのです。

「生命の実」を食べたオリジナルは深い眠りに付く。そして宇宙とリンクすることによって物質が規則性を持つように次々と星が生まれ銀河が生まれました。

「知恵の実」を食べた神様は星に生まれた生命の遺伝子構造、進化コードによって知恵を持った生命体、神様の同族種『人間』を作りました。

 そして神様は、星の管理者として何億年も孤独に『宇宙の管理者』生き続けているのです。


 神様は宇宙に二つの『界』を作りました。

 一つは物質の世界、銀河、星が存在する世界、魂を進化させ、神に近づけるための世界『コーポリアル界』

 もう一つは『コーポリアル界』で死んだ者が“魂の浄化を得て、“混沌の渦”で色々な魂を一つにし、均等に新たな魂を『コーポリアル界』へ送る世界、『アトモスフェリア界』

 この二つを作りました。


「『コーポリアル界』は簡単に言うと今いる銀河や星など人間が人間として認識できる世界わかりやすく言うと現実の世界」

「で、『アトモスフェリア界』は簡単に言うと人とか動物が死んじゃってたどり着く“あの世”の世界だよ――」


「さっき言ったと思うけど一様、神様が生まれた。無限に広がっていた天と地の世界、“宇宙の外”は『エーテリア界』ね」


 まず初めに、神様は広い宇宙を管理するのに細かく知る必要がありました。そこで神様は12人の『天使』(世界を見守る者)を生み出します。彼らは『コーポリアル界』では物質しか存在できない世界、物質、いわゆる肉体のある生命は必ず“終わり”があるので、肉体を備えない、電子体として天使たちは存在し続けます。


「この『天使』ってのが、この私で――す!! 今はこの“機体”の美少女型サポートAIみたいな役割になっているけど、これ私が自分で入ったから別にいいでしょ!!」


 神様は次に生命が誕生できる星の流れを作りました。その後生命を誕生できる条件が整った星に生命のコードを孕み、人間を誕生させました。


「ちなみにこの人間の魂はどこから来たかって言うと『生誕の火種』で肉体を失った元ニンゲンを使って魂と呼べる状態にして人間に入れたってわけ」


 しかし、人間たちは神様には理解できない行動、同族の争いが生まれました。


「愚かだよね。私もこの138億年以上見てきたけど、どの時代、どの星に行っても人間は争いをやめないだよね…………」


 しかし、神様はそれでも宇宙の管理者としての役割をやめませんでした。

 いつか、現れる“次の管理者”が出るまで決して諦めませんでした。


「けど、色々あったんだよ――、天使の裏切りとか色々大変…………」


――キャン、キャン


「あ!! 行かないで!!やっと暇つぶしに語ってだのに――!!」

 聞き手の対象であった犬みたいな生き物は遠くに行ってしまった。


「はぁ――…………せっかく生き物が来たのに…………」


「もお――!! 誰か助けて――!!!」


 語り手は未知の星で未だ人類の回収を待っているのであった。

自分独自の世界観で書いています。

今後作る作品は自分が明言しない限り大体同じ世界観です。

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