1. 新しい出会いと再会
リメイク版スタートです。何卒よろしくお願いします
2050年世界で最も小さい国「サーフ」の人口は約6割が60歳以上の高齢者になると言われていた。その予言は見事に的中した。
来る2050年政府には老人ファースト・少子化に対する具体的な解決策が求められていた。その中政府が出した案は老後の楽園「seniors街」の建築だ。
詳細はイース・ウェースト・ノースの3箇所に建築予定・広大な土地を使い高齢者だけの街を作る・入居者は満60歳以上の高齢者・街には最先端のロボットを取り入れ老人フーァストにする。多くの商業施設は一般企業からの応募になる。という情報のみだ。
だが、甘い話には裏がある。この街は孤立し大型連休のみ部外者が入ることを許されている。また、職に就かないものは即刻退居となる。賛否両論であったが案は可決された。鋭い勘を持つ営業者は参入を決定した。みかの働く「ハリス」もその1つだ。
また、若く優秀であるみかにこの話が回るのは時間の間題だった。ハリスが参入を決定した3日後にみかにある1通のメールが届く。その内容は、「月夜みかさんを「seniors街」プロジェクトの一員として選出しました」と言う内容だ。
そして、今始めての会議という名の顔会わせをしている。6人のメンバーは、全員若く20代前半~30代前半というかんじだ。その中1つ見知った顔がいた。彼を見ているとリーダーである,草壁が立ち上がり、自己紹介を始めた。
座っていると分からなかったが背はすらりと高くすこし青みがかった黒髪が顔立ちの良さを引き立てている。「はじめまして。草壁 透です。今回のプロジェクではリーダーをやらせてもらいます。よろしくお願いします。」草壁が爽やかな笑みを浮かべ、挨拶を終えると草壁の右隣りに座っている女性が立つ。
どうやら草壁から時計回りに自己紹介をすることになったらしい。私は最後になる。
横の女性は165cm位で華奢だ。ゆるく巻かれた茶色髪を胸あたりまで垂らし、二重の大きな目が顔の小ささを強張した。「は、はじめまして。安芸あんげい かおるです。よろしくお願いします。」言い終わると同時に頭を勢いよく下げ、しっかり3秒するとまた勢い良く席についた。
可愛しく、柔らかい雰囲気をまとった人だ。そして、ハプニングなく徳川・島田・風川が終わり私の番になる。全員礼儀正しく、印象はよかった。私は立ち「はじめまして。月夜 みかです。よろしくお願いします。」と頭を下げ、席に座る。
草壁は私が座るのとほぼ同時に席をたった。「今日はありがとう。もう終わりにしようと思うけど、なにか質問はあるかな?」と聞き全員が首を横に振ると、「じゃあ解散」といい残し出ていってしまった。
私は、見知った顔である島田を追いかけようとした。が安芸が1人で後片付けをしてくれていたので手伝うことにした。安芸は思ったよりも積極的ですっかり私もペースに乗っていた。
リメイク前を読んでくださった方も読んでいない方も楽しんで頂けると嬉しいです。