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間話


「ねえねえ、朔埜ぁ。聞いてよ今日ママがね〜」

 首に齧り付いて体重を掛ける乃々夏に、朔埜は首を傾けた。

「何や?」

「孫が見たいって言うんだよ〜?」

「……はは」

 彼女の母の顔を思い出し、乾いた笑みが漏れる。


「東郷はんもコウノトリを待ってる年頃やないやろに。娘にそれを催促するなんて名家の夫人も堕ちたもんやな」

「ママの悪口言っちゃ嫌〜」

「こら、乃々夏。止め」


 首を掴んだまま振り回すもんだから、目が回る。

 いい加減にしろと腕を掴み引き寄せると、間近で乃々夏の愛らしい顔が迫り、視線が絡んだ。


「……じゃあ作るか? 子供?」

 その顔に手を伸ばし、ゆったりと笑いかける。

 きょとんとした顔の、その白い頬をするりと撫でれば、乃々夏の口端がゆるりと持ち上がった。


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