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三姉妹トライアングル  作者: 微糖 燦
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だからシスコンじゃないってば!(2)

「いやぁはや、今週も推しが尊いですなぁ〜。」

コーヒーを飲んで興奮した気持ちを落ち着けつつ、顔を天井に向けながら誰に言うわけでもなくそう呟く。

本音をいえば窓を開けて全力で叫びたいところだが、以前近隣から苦情がきたので自重している。

「さぁ〜て、早速ブログの更新をしますか!」

食べ終えた食器を片付けコーヒーのおかわりをマグカップに注ぎ美月姫は自室に向かう。

美月姫は周囲から見たら無職のニートと思われがちだが、実際のところ趣味のブログ作成や同人活動、動画配信などである程度の収入を得ているのだ。

部屋に入ると早速パソコンを立ち上げ自分が運営しているサイトのブログページを開く。

「やっぱりいつの時代もツンデレ妹は正義ですなぁ〜。」

と先程見たアニメの感想をブログに載せていく。

自分で言うのもなんだが美月姫のブログはオタク業界の中ではそれなりに人気であり、基本的に自分の好きなアニメや漫画·ラノベを紹介するものだ。

ブログの更新を済ませると今度は同人仲間かつオタク友達とのチャットに接続する。

「おっ、ひなっちもチャットに入ってるみたいだね。」

ひなっちとは美月姫の小学校時代からの友達であり、本名は水無月陽奈乃みなつきひなのペンネーム瑠愛緂るなさんという名前で活動しているラノベ作家である。

【かぐや】いやぁ、今週のいもマネも面白かったですなぁ

【アポロ】それな!やっぱり王道ツンデレ妹の舞璃ちゃんは最高なわけですよ

【かぐや】はぁ尊い尊い尊い(≖ᴗ≖ )♡ペロペロ

【アポロ】おまわりさーん!変態はここです!

と普段通りの会話が繰り広げられる。

ちなみにチャット内でのハンドルネームはかぐや=美月姫、アポロ=陽奈乃であり、舞瑠ちゃんとは2人が推してる今期覇権アニメ(二人談)”妹が俺専属のマネージャーになりました”のヒロインである。

【かぐや】そういえばひなっちは原稿進んでるん?

【アポロ】ツッキーよ、原稿と推しなら推しを優先するのは当然であろう!

【かぐや】あっ、察し…………、

【アポロ】推しを推さずしてなにがオタクじゃい!

【かぐや】この後の展開読めるなぁ

【アポロ】なーに、まだ余裕はあるさ。………………まだ大丈夫。……………………大丈夫なはず(震え声)

【かぐや】死亡フラグありがとうございます

【アポロ】やめて!これ以上私に負荷をかけないで!徹夜が続いたらまた肌が荒れちゃう!!

【かぐや】そん時は化粧品差入れに持って行ってやんよ(笑)

【ハンター】そうですね、私も徹夜が捗るようにエナジードリンクを沢山用意してあげましょう。

【アポロ】( 'ω')ギャァァァァァァ鬼が来たァァァ

【ハンター】自分の担当編集に鬼はないでしょう。さぁ先生、お仕事の時間ですよ。

【アポロ】いやぁ、あの〜…………、今ちょっと職場から離れてるので難しいですね(焦)

【ハンター】何をご冗談をw先生の部屋電気ついてるじゃないですかw

【かぐや】ひなっち、お仕事頑張って♡(∩´∀`∩)

【アポロ】\( 'ω')/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!

【ハンター】では美月姫さんすいません。ちょっと先生にはこれから外界から隔離させてもらいますのでこのへんで。

【かぐや】はい、瑠愛先生をよろしくお願いしますm(_ _)m

【アポロ】ツッキー!たすK

〜"アポロ"さん"ハンター"さんがログアウトしました〜


「ひなっちご愁傷さま。新巻楽しみにしてるからね」

いつか帰ってくる友を想い私もチャットを抜ける。

「さぁ〜て、それじゃ録り溜めしたアニメの続きでも観ようかな」

パソコンの電源を落としリビングに向かう。時計を見るとちょうど16時になるところだった。

「お菓子もつーまも♪」

キッチンの戸棚からお菓子を取ろうと手を伸ばすが、何も掴めなく空振ってしまう。

「あれま、お菓子ないや」

いつもはここにスナック菓子やクッキーがあるのだがどうやらストックが無くなっていたらしい。まぁ普段食べているのは美月姫くらいなので本人しか在庫数は把握していないだろう。

「しょうがない、花姫様に頼もうかなぁ。」

お菓子は諦めLINEで花姫にメッセージを送る。

お菓子がないと分かるとアニメを観る気分も無くなってしまったのでまた自室にUターンすることにした。

とはいえブログの更新も終え同人活動も今は落ち着いているので夜の配信までやることはない。なのでまたベットにダイブしてソシャゲをすることにした。

ソシャゲを起動しようとするとちょうど花姫からメッセージが届く。

【花姫様】

「美月姫姉さん、たまにはお菓子くらい自分で買ってください。……まぁでも、ついでなので夕飯の買い物と一緒に買っておきます。それと今日雪姫姉さんは残業で帰りが遅くなるそうです。なので夕飯に春香を誘いました。」

「おっ、久しぶりに春ちゃん来るんだ!そして雪ねぇはまたなにかやらかしたのかな?全く相変わらずおっちょこちょいで可愛い姉だなぁ♡」

ニヤケ顔を浮かべ雪姫と花音にそれぞれメッセージを送る

ついでに姉の可愛さを自慢したくなり、絶賛お仕事中であろう陽奈乃にも

「やばい、ウチの姉が萌える件について」

とメッセージを飛ばす。

まぁ返信は来ないだろうと思っていたが隙を見て送ったのであろう

【ひなっち】黙れシスコン、この裏切りM

あ〜、途中で見つかったなコレ。

「ていうかシスコンとかじゃないし。」

と改めてシスコン呼ばわりされたことにちょっと照れ、

「んじゃ、お客さんも来るしシャワー浴びてこよっと」

と浴室に向かうのだった。

次回は長女雪姫のお仕事様子を書こうと思ってます。

なるべく早く投稿しますのでもしよろしければ

次回も楽しみにしてください!


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よろしくお願い致します。

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