女子会〜三姉妹で仲良くinマイホーム〜(6)
2人を着替えに向かわせて約10分後、花姫ちゃんと美月姫ちゃんは私がプレゼントしたパジャマ?に着替えてリビングへ降りてきた。
花姫ちゃんはダボダボなシャチの着ぐるみに顔だけを出しており、「あ、暑苦しい…………。」と若干ゲンナリした表情をしている。
美月姫ちゃんのバスローブもいい感じに美月姫ちゃんのナイスバディを強調し、もの凄いエッチな雰囲気を出している。…………、ていうか私のネグリジェ姿より色っぽくないか?これが胸の差なのかなぁ……。
「なんで雪姫姉が私のバスローブ姿に落ち込んでるのよ……。」
美月姫ちゃんは苦笑いを浮かべながらそう言ってくる。
「無駄におっぱいが大きい人なんか知りません!」
「いや!これ雪姫姉が買って、ついさっき着て来いって言ったんだよね!?」
美月姫ちゃんは私にツッコミを入れてくる。
「くっ、やっぱりその無駄乳は凶器ね!これなら胸が目立たない花姫ちゃん用に買った着ぐるみパジャマにしとけば良かった!それなら胸はそこまで強調されないから!」
「さっきから雪姫姉私に辛辣過ぎない!?」
「胸が目立たないって言った!?」
私の発言に美月姫ちゃんと花姫ちゃんは軽く反発してしてきたのであった。
とまぁこんな感じのいざこざはあったが、とりあえずパジャマパーティーを始めようって事で3人でリビングのソファに座り、机の上に置いてあるお菓子を開け、私はアルコール度数の低い缶チューハイ、美月姫ちゃんはコーラ、花姫ちゃんはカルピスを手に持つ。
「それじゃあ改めてカンパーイ!」
「「か、カンパーイ……」」
私のハイテンションについて来れないのか、若干テンション低めな2人であったが、それでもこうしてパジャマパーティーは開幕した。
私は夕食の時と同様に缶チューハイを一気に飲み干し、次の缶に手をかける。
「そんなに一気に飲んで気分悪くなったりしないの?」
花姫ちゃんが不思議そうに私に聞いてくる。
「お酒を飲んでる時は気分が良くなってるから特に気にならないんだよ〜。………………、その分酔いが覚めた時や次の日に気分が悪くなるんだけどねw」
「駄目じゃん!」
私のお酒講座に花姫ちゃんはツッコミを入れてくる。
「そんなにお酒っていいもんなのかねぇ?」
美月姫ちゃんもコーラを飲みながら聞いてくる。
「それは人によるんじゃないかなぁ?私は日々の疲れを回復させるのにお風呂とお酒が欠かせないし。」
「お酒飲んで回復どころか次の日にダメージ蓄積させてるけどね。」
美月姫ちゃんが鋭い一言を横から入れてくる。
「そんな事言いつつ、美月姫ちゃんも来月20歳の誕生日なんだからその時お酒飲めば案外ハマるかもよ?」
と私は美月姫ちゃんの顔の前で缶チューハイを揺らしながらニコニコ顔を浮かべそう答えた。
そう今は6月下旬だが7月18日は美月姫ちゃんの誕生日なので、もう残り三週間程で美月姫ちゃんは成人になるのだ。そして私は密かに妹とお酒を飲むことを楽しみにしてたりしている。
「ん〜、まぁお酒に興味ないって言ったら嘘になるし、成人したら飲んでみたいなぁとは思ってるけど…………。普段の雪姫姉の様子見てると、私もお酒飲んだらこうなるのかなぁって不安になるんだよね〜。」
と暗に私の事をディスりつつ、けどお酒は飲んでみたいと美月姫ちゃんは言った。
「そっか〜、美月姫姉さんもあと少しで20歳だもんね。」
と花姫ちゃんはカルピスを飲みながらまるで母親の様にそう言った。
「そうだよー、美月姫ちゃんは残り少ない10代を精々楽しむことだね!20歳過ぎたら一気に老いを感じるから…………。」
最近仕事の疲れで肌荒れを気に始めた私(22歳)は感慨深く美月姫ちゃんにそう伝えた。
「あー、うん。そうだね…………。」
美月姫ちゃんも私のオーラにあたったのか目を逸らし気まづそうにしていた。
「まぁ美月姫ちゃんが20歳になったら初めてのお酒は私と一緒に飲もうよ!私が色々とお酒の飲み方教えてあげるし、万が一2人とも酔い潰れても介抱してくれる可愛い妹もいるんだし!」
私の言葉に美月姫ちゃんはフフっと笑い、
「そうだね!私もなんだかんだ雪姫姉とお酒飲むの楽しみだし、私達には頼れる超可愛い妹がいるもんね!」
と言いながら、私と美月姫ちゃんは花姫ちゃんの方を見る。
花姫ちゃんは少し顔を赤らめながらも、
「もう、酔っぱらいの面倒なんて嫌ですよ。」
と言葉とは裏腹に満更でもなさそうにそう言った。
「じゃあせっかくだし記念写真でも撮ろうか!」
私はスマホを手に持ちながら2人に提案する。
「そうだね。こんな変なパジャマ?をみんな着てるんだしw」
「写真…………プリクラ……。」
私の提案に美月姫ちゃんはノリノリにのってくる。一方花姫ちゃんは今日美月姫ちゃんと撮ったプリクラがトラウマになっているのだろうか、若干顔が青ざめている。
「今日、美月姫ちゃんと花姫ちゃんは2人仲良くプリクラ撮ったたでしょ?それ見て私も撮りたくなったんだよね〜♪」
というかこれが本来の女子会を開いた目的だしね。
「!?なんで雪姫姉さんがプリクラの事知ってるの?」
花姫ちゃんが驚いて聞いてくる。
「え?そりゃあ美月姫ちゃんから昼頃にプリ画像を送ってもらったからだよ。」
「美月姫姉さん!?」
私の返事に花姫ちゃんは顔を赤くしながら美月姫ちゃんの方に振り返る。
美月姫ちゃんは「ハハハ、別に家族内なんだからいいじゃんw」と笑いながら答える。
「…………ていうか雪姫姉がさっきから私に辛辣なのって、今日のプリクラの事で嫉妬してるから?」
と美月姫ちゃんは私の方をみて聞いてくる。
「さあ〜どうでしょうね?w」
と私も笑いながら美月姫ちゃんに答えた。因みに美月姫ちゃんの推理は正解である。
「とまぁ、じゃあ記念写真を撮るよ〜」
と私はスマホをいい感じの高さの所にスマホを置き、カメラモードにして2人がちゃんと写っているか確認する。
「はいはーい。」
「まぁ、この格好ならそこまで恥ずかしくないか……。」
2人もOKをしてくれ、カメラも準備できたところでセルフモードにし、私も2人の間に入っていく。
「パシャ」
スマホからシャッター音がなり、私はちゃんと撮れたかを確認する。
「うん!華麗に撮れてる!後で2人にも送るね〜♪」
私は目的を達成し2人に満面の笑みを浮かべそう言った。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回で第6話を終わらせようと考えておりますので、是非よろしくお願いします!
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