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三姉妹トライアングル  作者: 微糖 燦
22/30

女子会〜三姉妹で仲良くinマイホーム〜(5)

時刻は22時になり私はパジャマパーティー用の寝間着に着替え、リビングへと向かった。

リビングには既に花姫ちゃんと美月姫ちゃんが揃っており、花姫ちゃんは先程の同人誌の件でまだ顔を赤くしながら縮こまっており、美月姫ちゃんはそんな花姫ちゃんをニヤニヤしながら観察していた。

「あっ、雪姫姉やっときたん…………、」

美月姫ちゃんは私の方を振り返り、目をパチくりさせてフリーズする。

「あっ!雪姫姉さん、ちゃんともう1回説明するけどさっきのは…………、」

続いて花姫ちゃんも私の方を見て言葉を止めてしまった。

2人とも何か言いたげそうな顔をしているが、私からも2人に言いたいことがある。

「「「なんでそんな格好なの?」」」

見事に3人ともハモった。いやぁ、実に仲の良い姉妹である。…………そうじゃなくて、

「私パジャマパーティーって一応言ったよね?」

私は妹2人の格好を見てそう言った。

 花姫ちゃんの格好は短パンにシャツと可愛さどころか色気もない格好をしており、美月姫ちゃんの格好はダボダボなシャツに下はショーツのみと色気を通り越して若干下品とさえ思える姿だった。

「いやいや、それを言うなら雪姫姉の格好はどうなのよ?」

と美月姫ちゃんは私にツッコミを入れてくる。

「フフーン、これが魅力的な大人の女性のパジャマよ!」

と私はわざとらしく女王様風に左手を右頬に添えながら、したり顔で自慢する。

ちなみにそんな私の格好は、黒のネグリジェというそれはもう大人の色香をプンプン匂わすセクシーなものである。

「えっと…………、雪姫姉ってそんなえ、エッチな服持ってたっけ?/////」

花姫ちゃんが恥ずかしそうに微妙に目を逸らしながら聞いてきた。

「パジャマパーティーを開こうって思って今日買ってきた!」

私はウインクしながら親指を立てそう答える。こういうセクシーな寝間着は初めて着てみたけれど、なんか大事な部分が見えそうだしスースーするし正直落ち着かないと思っている。それでもせっかく初めての姉妹でやるパジャマパーティーなので思いきって着てみたのだ。

ただ1人だけこんな格好で若干浮いているし、2人の普段の家での寝間着姿からこうなることも一応は予想出来ていた。

「ちょっと2人とも待ってて。」

私は部屋に戻り、ネグリジェと一緒に買った秘密アイテムを部屋から取ってくる。

「はいこれ。お姉ちゃんからのプレゼント!」

私は念の為買っておいた2人のパジャマを早速渡した。ホントはパジャマパーティーの最中にプレゼントとして着てもらおうと思っていたが、この際仕方ない。

「「あ、ありがとう?」」

花姫ちゃんも美月姫ちゃんもイキナリ渡された袋に戸惑いつつも、私にお礼を言いながら袋を受け取る。

「ささ、さっそく開けてそのパジャマに着替えてパーティーを始めよう!」

私はワクワクしながら2人の反応を見る。

そして2人は同時に袋を開けて中身を見、先程私のネグリジェを見た時のように固まってしまう。

そして

「「ちょっと何コレ雪姫姉さん」」

花姫ちゃんと美月姫ちゃんは袋からパジャマを取り出し同時に私の方を見る。

「うん?2人に似合うと思って買ったパジャマパーティー用のパジャマだよ?」

私はそう2人に答えた。

「えっと、これはパジャマなの?」

花姫ちゃんの手には等身大のシャチの着ぐるみ風パジャマが持たれている。

「あ〜、確かにこの時期だと少し暑苦しいかもね。」

「いや、それもそうだけど!これ着ぐるみだよね!?」

「ううん、ちゃんとしたパジャマだよ!商品名もシャチの着ぐるみパジャマだもん。」

「着ぐるみじゃん!!」

花姫ちゃんは何が不満なのか文句を言ってくる。

「でも花姫ちゃんってシャチ大好きでしょ?それにこういう可愛いのも興味あるでしょ?」

私は笑いながら花姫ちゃんにそう答えた。すると花姫ちゃんも視線を下に下げながらモジモジして、

「それは…………、確かにシャチは好きだし、このパジャマ?も可愛いと思うけど、流石に子供っぽいような気がする…………。」

と答えた。

「いやいや!花姫様のは百歩譲ってパジャマだとしても、じゃあ私のコレはなんなの!?」

美月姫ちゃんは手に持ったミニ丈のバスローブを私に突き出して聞いてくる。

「寝間着売り場でそれを見た時に、あ!これは絶対に美月姫ちゃんに似合う!と思ったから買ってみた♪」

と私は答えた。

「バスローブなら今の格好とあまり変わらないじゃん!?」

美月姫ちゃんも私にツッコミを入れてくる。

「そんな事ないよ〜。美月姫ちゃんみたいにおっぱいが大きい人には絶対バスローブだって!いい感じに谷間も見えてセクシー力倍増だよ!…………ていうか美月姫ちゃんおっぱい大きすぎなんですぅ〜。」

「ちょいちょい、最後の方ただの嫉妬になってるぞ。」

とジト目でこちらを見てくる。まぁ、若干嫌味も込めてるから何も言い返せないけど…………。

「そんな事より!……ささ、2人とも早速そのパジャマ似合う着替えてきて!」

と私は2人の背中を階段の方へと押し、早く着替えるように促す。

「じゃあなる早でお願いね〜。」

と私は諦めたように新しいパジャマを持って階段を上がる2人を見送った。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

次回も第6話の続きとなりますので是非よろしくお願いします!


またブックマーク登録や評価、感想を頂けると嬉しいですのでそちらもよろしければお願いしますm(_ _)m

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