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三姉妹トライアングル  作者: 微糖 燦
21/30

女子会〜三姉妹で仲良くinマイホーム〜(4)

〜40分前〜

「雪姫姉さんお風呂どうぞ。」

私の部屋の外から花姫ちゃんが呼びに来た声が聞こえてくる。

「はいはーい。」

私は部屋で読んでいたラノベ(美月姫ちゃんから借りてる)を読みながら返事をし、ちょうどキリの良いところだったので本を閉じ、お風呂に入る準備をする。

私は三姉妹の中で1番お風呂が長いので必然的にいつも最後に入るようにしている。それに最後の方が湯加減も良い感じにぬるくなり、個人的に1番リラックスできる状態になるのだ。

着替えと防水ケースに入れたスマホを持って私はお風呂場に向かい、鼻歌を歌いながら脱衣所で服と下着を脱いでいく。そして素早くけど入念に身体全体を洗い、私はスマホを片手に湯船へと浸かった。

「ふぁぁぁ気持ちいい〜。」

湯加減も私好みのぬるま湯になっており、私は心の底から幸せな声を出してしまう。このままずっと浸かっていたいがこの後パジャマパーティーもあるし、さっきお酒もそれなりに飲んでいるので今日は早めに上がろうと考えながら、私はスマホの動画サイトから”心が落ち着く音”といういつも聴いてるシリーズを選び、今日はさざ波の音を選択する。

波の音を聴きながら目を閉じ、私はなぜ今日女子会をやろうと考えたのかを改めて思い出していた。



きっかけは花姫ちゃんが作ってくれていたお粥を食べていた時だ。2人に置いてかれて(まぁ、置いていかれた理由は自分のせいであるが)少し寂しがりながらお粥を食べていると、美月姫ちゃんから一通のメッセージが画像付きで届いた。私は流れるようにメッセージを開くと

「えぇぇっ!何コレ!?」

そこにはエッチで可愛らしいコスプレをしている妹2人のプリ画像が送られていた。

「何コレ!?花姫ちゃんめっちゃ可愛いんだけど!?あと美月姫ちゃんおっぱい大きすぎて凄いエロいな!」

私は妹2人のプリ画像に興奮しながら美月姫ちゃんに「何コレ!?私も一緒に撮りたい!」とメッセージを送った。するとすぐに「花姫様めっちゃ恥ずかしがってたから暫くプリクラは警戒すると思うよw」と返事が帰ってきた。

「そ、そんなぁぁ…………。」

まるで世界の終わりを告げられたような気分だ。…………まぁ、大袈裟に言ったが。

「いいなぁ、私も花姫ちゃんと可愛い服着て写真撮りたいなぁ。」

と思い、どうすれば上手いこといけるのか考える。しかしなかなか良いアイデアが浮かばなかったので、柊さんにLINEで「お家で妹と可愛い服着て写真を撮る良いアイデアない?」と送った。

私はひとまずお粥を食べ終え食器を片していると、ちょうど今起きたのであろう柊さんから返事が届いていた。私は食器を片付け終え返事を確認する。「よく分からないけどパジャマパーティーして、パジャマで一緒に写真撮れば?」

「それだ!!」

私は柊さんに「ありがとう!」とメッセージを送り、早速パジャマパーティーとついでに女子会をやろうと考え準備を始めたのだ。



「いや〜この後のパジャマパーティー楽しみだなぁ。」

と私は湯船浸かりながら体全体を伸ばし、いつもより早いけどそろそろ上がるかと思い浴室から出た。私は髪が短い為すぐに乾かし終え、着替えも済ましそのままリビングへと戻る。

私は買い物の時に一緒に買ってきたお菓子をリビングのテーブルに並べ、飲み物も用意し、ひとまずはパジャマパーティーの準備も簡単に終える。

「ちょっと早いけど2人を呼びに行こうかな♪」

集合時間には少し余裕があるがはやくパジャマパーティーを始めたかったので、私は二階の2人の部屋へと向かった。

花姫ちゃんの部屋の前につきドアをノックする。しかし返事がないので私はもう2、3回ノックをした。

「どうかしたの雪姫姉?」

階段から美月姫ちゃんが上がってきて花姫ちゃんの部屋のドアをノックし続ける私に質問してきた。

「ずっとノックしてるんだけど返事がなくて…………トイレにでも行ってるのかな?」

「いや、トイレはさっきまで私が使ってたからそれはないと思うけど。」

と美月姫ちゃんが答えた。そうすると花姫ちゃんは部屋の中にいるってことだよね。

「案外エッチなもの観て興奮して気付いていないのかもねw」

と美月姫ちゃんは笑いながら冗談を言ってくる。

「さすがにそれはないでしょw…………あれ?鍵は開いてる。」

と私はドアノブを回しゆっくりとドアを開け、中の様子を覗く。

花姫ちゃんは部屋の机で何やら漫画を読んでいるようだ。私と美月姫ちゃんは目配せをしゆっくりと花姫ちゃんの背後へと近づく。そして驚かせようと思ったところで

「!?!?」

私は花姫ちゃんの読んでる漫画を後ろから覗き驚いてしまう。

(あ、あの真面目な花姫ちゃんが………………、凄くエッチな漫画を読んでる!?)

花姫ちゃんは顔を真っ赤にしながらでも食いつくように目をページに釘付けにしながら集中してそれを読んでいた。…………これ、なんて声を掛ければいいのだろうか?と考えていると、ちょうど読み終えた花姫ちゃんがスマホを手に持ち、そのスマホが反射して私たちがいるのに気付き顔を真っ赤にしながらゆっくりと振り返ってきた。

私はいけない物を見てしまった気まづさから目を逸らし、花姫ちゃんにフォローの言葉をなげかける。(美月姫ちゃんは笑いながらイジっていたけれど。)

そしてここから約10分、花姫ちゃんは顔を真っ赤にしながら私たちに必死に弁明をするのだった。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

次回からパジャマパーティーの方に突入しますのでよろしけば次回もお願いします!


またブックマーク登録や評価、感想を頂けると嬉しいですのでそちらもよろしければお願いしますm(_ _)m

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