女子会〜三姉妹で仲良くinマイホーム〜(2)
「いや〜食べた食べた。」
お腹を擦りながら幸せな溜息をつき、私はジュースを口にした。その後も3人でワイワイ話しながら仲良く手巻き寿司(雪姫姉はお酒メインだったが)を食べ、気付けばたくさんあった料理は全部食べ終えていた。
「うっぷ。流石に買いすぎちゃったかなぁ〜w」
と可愛い?ゲップを吐きながら雪姫姉も満足そうにビール(5缶目)を飲み干していた。
「雪姫姉さんは飲み過ぎですし、美月姫姉さんは食べ過ぎですよ。とりあえず後片付けは私の方でやるから2人は休んでて。」
と呆れながらも献身的な花姫様はゴミをゴミ袋に入れ、食器をシンクへと次々に運んでいく。
「ごめんね〜花姫様。食べ過ぎてちょっと今は動けない。」
手伝おうとは終わったけど今動くと口から戻しかねないので、ここは花姫様に甘えることにした。
「じゃあ私はテーブルを拭くね〜。」
と意外と元気(酔って上機嫌なだけかもしれないが)な雪姫姉は、物が無くなった机を掃除しようと布巾をシンクに取りに向かう。いや〜頼れる姉と妹がいるって幸せだなぁ〜。
と感傷に浸ってると、
「キャッ!」
「!?」
酔ってふらついた雪姫姉が花姫様の目の前でつまづき、そのまま花姫様を巻き込んで倒れ込んでしまう。
そしてどこのラブコメ主人公かよと言いたくなるようなラッキースケベ展開で、雪姫姉の手は花姫様の胸に落ちていた。そしてそのまましれっと胸を揉んでいたのである。
「!?ちょっと姉さん!なんで胸を揉んでるの!?」
「いや〜…………、そこにおっぱいがあったから?」
「い·い·か·ら、手を退けてください!」
「え〜、でもほら!胸を揉まれると大きくなるってよく言うじゃん♪」
雪姫姉よ、花姫様に胸小さいは禁句だぞ…………。(まぁ、たまに私も面白半分でイジるけど。)
「!?余計なお世話です!」
とこれ近所迷惑なんじゃね?と思えるような声で花姫様は叫んでいた。いや〜、面白い姉と妹がいると毎日が飽きないなぁ。
そんなこんなで最後まで騒がしくなりつつも、無事に片付けは全て終わった。(まぁ、私は何もしてないけど。)
「いや〜、なんだかんだ女子会も楽しかったね〜wこういう夕飯もたまにはいいかもねw」
とようやくお腹の調子が良くなった私は伸びをしながらそう言った。
しかし雪姫姉はキョトン?と首を横に傾げ、
「ん?何を言っているの?女子会はまだ続くわよ。」
と言い出した。
「え?まだ何かやらかすつもりなんですか?」
と花姫様もマジかよって顔をして雪姫姉にそう言った。それにしても花姫様の雪姫姉に対する信頼が凄い低いなぁ…………。
「ふふ〜ん。この後は仲良く3人でパジャマパーティーをするよ!」
と拳を握った手を上にあげ1人で雪姫姉は盛り上がっている。
「ということで各自お風呂入ってパジャマに着替える準備をすること!今から2時間後の22時にリビングで集合ね!」
と私達の意見も聞かず1人雪姫姉は突っ走る。
「私今日はもう疲れたから部屋でゆっくりして早めに寝たいんだけど…………。」
と花姫様が一応手を挙げて雪姫姉にそれとなく参加したくない旨を伝える。
しかし雪姫姉にそんな空気が伝わるわけもなく、
「大丈夫大丈夫w花姫ちゃんはまだ若いんだから♪」
と花姫様にウインクしながらそう答えた。
「まぁ、ここで参加しない方が後々面倒なことになると思うから今日は諦めよ。」
私は花姫様の肩に手を置きそう諭すように言い、花姫様も諦めたように溜め息をつきながら頷いた。
そして私達は1回解散をしてそれぞれお風呂に入る準備を始めた。
解散した後、私は自分の部屋に戻り素早く着替えの下着とパジャマを用意してそのままお風呂へと向かった。私達姉妹には3人で生活するにあたっていくつかの決まり事があり、無論お風呂に入るのにもルールがある。といっても堅苦しいものではなく、あくまで入る順番がある程度決まっているだけだ。ちなみに順番は私、花姫様、雪姫姉の順であり、入浴時間の短い順に入なっている。私は昔から長風呂が苦手でササッと済ましてしまい、逆に雪姫姉はかなりのお風呂好きでいつもまったりと長風呂を浸かっている。時間的には私が20分位で花姫様が40分位、雪姫姉が1時間位である。
お風呂場に着くと私は着ている服や下着を脱いで洗濯カゴに入れ、浴室に向かう。私は髪が長いので、髪の毛を洗うのに時間がかかってしまうのがいつも憂鬱になる。「じゃあ髪短くすればいいじゃん。」と前に花姫様から言われたが、「長くないとコスプレする時に色んな髪型に出来なくなるから嫌だ!」と答えた。私のこだわりでコスプレする時はなるべくウィッグをつけたくないのだ。なのでいつも髪の長いキャラのコスプレをすることが多い。
髪を洗い終えたらそのまま身体の方も洗い、私は湯船に浸かる。一番風呂なので湯加減も熱く、5分ほどで温まり私は浴室から出て身体をバスタオルで拭く。すぐにのぼせてしまうという訳ではなく、長時間入るのはなんか時間を無駄にしている気がしてしまうのだ。(友達とか入ってれば話が弾むのである程度の時間は浸かってられる。)なのでぬるま湯で長時間浸かるのが好きな雪姫姉とはあまりお風呂の趣味が合わない。
身体を拭き終わり、ドライヤーで髪を乾かし、パジャマに着替えたところで私はお風呂場から出て、そのまま次の花姫様に空いた事を伝えに行く。
「花姫様〜、お風呂どうぞー。」
花姫様の部屋の前でそう伝えると
「はーい。」
と返事が帰ってくる。
私はそのまま自分の部屋に戻り、とりあえずパジャマパーティー開始の時間まで買った漫画でも読むかと思い、漫画を片手にベットにダイブするのであった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回も第6話の続きになりますが、一旦花姫視線になりますので楽しみにしていてください!
またブックマーク登録や評価、感想を頂けると嬉しいですのでそちらもよろしければお願い致しますm(_ _)m