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三姉妹トライアングル  作者: 微糖 燦
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風浦三姉妹の一日の始まり

今回は風浦三姉妹の日常の始まり。

三姉妹の性格が何となく伝われば幸いです。(笑)



 am5:00


 「うーん………、もう朝ですか。」


 気だるそうな言葉とは裏腹にシャキッとした声で目覚ましを止め、軽く伸びをしてベットから降りる。


 「さぁ、今日も1日頑張りますか」


 誰に言うわけでもなくボソリと呟き、そのまま部屋を出て洗面所に向かい顔を洗う。ふと鏡に映った自分の髪をまじまじと見て


 「うぅ……、髪の毛が傷んでる。トリートメント良いのに変えようかなぁ。」


 と少し傷つきながらもサッパリして頭もスッキリしたところでキッチンへ向かう。


 「さて、朝ごはんとお昼のお弁当を作りますか」


 鼻歌交じりに冷蔵庫を開け、風浦花姫(かざうら かのん)の1日が始まる。



 am6:20


 「ふわぁ〜……。花姫ちゃんおはよ〜。」


 「雪姫(ゆき)姉さんおはようございます。もう少しで朝食ができますので顔を洗ってきてください。」


 「はぁ〜い……。」


 欠伸を手で隠すことも無くボサボサの寝癖頭をかきながら


 「いつもありがとね〜。花姫ちゃん。」


 と洗面所に向かっていく。


 暫くしてキッチンに戻ってくると


 「はぁ……。月曜ってだけでなんか憂鬱になってくるなぁ。」


 「はいはい。早く食べて準備しないと遅刻しますよ。」


 「いっそ隕石とか降って会社無くなれば良いのに。」


 「そんな美月姫(みつき)姉さんみたいな事は言わないでください。それに、会社に隕石が降ったら近くに住んでる私達は間違いなく死にますよ?」


 とくだらない事を話しながら準備した朝食を隣のリビングのテーブルに運んでいく。


 「だって……、先週ミスして部長に怒られたばっかりなんだよ!そんなナイーブな気持ちで仕事をしろと!」


 「それが社会人でしょうが。……というより毎回そんなにミスして仕事をさせてもらえてるっていい会社じゃないですか。」


 「うぐゥ……。」


 「早く食べないと電車乗り遅れますよ。」


 「もぅ分かったよ。行けばいいんでしょ!行けば!!」

 

 席に着くなりせかせかとトーストとコーヒーを口に運び、雪姫姉さんは涙目でこっちを見てくる。


 ……鬱陶しいなぁ。


 「はい。お弁当もここに置いておきますからね。」


 「ありがとね〜。……ほんと花姫ちゃんは小さいのにしっかりしてわね〜。」


 「いつも言いますが、子供扱いはやめてください。私ももう17ですよ。」


 「いくつになっても花姫ちゃんは可愛い私の妹なんだぞ〜」


 「はいはい。私ももうそろそろ学校に行きますから食べ終わったらちゃんと片しておいてくださいね。」


 溜息つきながら食べ終えた食器をシンクに入れ、自分の弁当を持ち部屋に向かう。


 「はぁーい。気をつけて行ってらっしゃい。」

 雪姫姉さんも自分の分の食器をシンクに運び私の分と一緒に洗い出す。


 「それじゃ制服に着替えたら家を出ますね。」


 「私も着替えて準備したら家を出るわね〜。今日は定時に帰れると思うから〜。」


 「今日はミスして残業にならないといいですね。」


 「不安になるような事は言わないで!!」



 pm1:50


「あっ…………さだー!!!!」


 静かな家の中の一室で突如大声があがる。


 パンツとダボついたシャツのみの格好で部屋から飛び出しリビングへ駆け込むや直ぐに


 「花姫様特製のサンドイッチ確認おK!んじゃ録り溜めしたアニメを消化するぞー!!」


 部屋のカーテンを閉め電気を消し、テレビ前のソファに座り込む。


 「ぐふふふふぅ。先週はいい所で終わっから今週話は楽しみで仕方ないのだ!」


 と世間一般で見たらドン引きされるような顔でサンドイッチを頬張り風浦美月姫(かざうらみつき)の1日が始まる。





次回は三女花姫の学校生活編を予定してます。

もし興味があれば覗いて見てください。

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