眠れぬ君へ
やあ、こんばんは
眠れないのかい?
そう、僕も眠れないんだ
体が火照ってさ
先程、ちょっと情熱的な光景を見てさ
恋人達が夜の公園で遊んでいるんだ
子供の様にブランコに乗って
静かに歓声をあげてたり
滑り台で滑ったり
シーソーでバランスをとったり
楽しそうに遊んでいるんだ
子供の様に遊んでいるのに
互いの瞳はまるで相手の事しか映していないみたいだ
った
僕が息を潜めて覗いていることさえ気付いていないんだよ……
そうして、恋人達は手を繋いで帰るんだ
何処が情熱的かって?
だってさ、まるでこの公園は、恋人達にとって遊園地みたいに輝いていたんだろうよ
静かな夜の公園が一晩の恋人達の遊園地になったのさ
ロマンチックだろう?
失敬、覗いていたことは謝るさ
ちょっとだけ配慮に欠けてたさ
だけど、体が火照ってね
寝つけれないんだ
だからまだ夜風に当たっているのさ
君の瞳も、星が輝いているね
黒猫の子猫ちゃん
どうだい、大人のダンディーなシャム猫のわたしが、
夜のデートに誘ってはいけないかい?
了承しておくれ、黒猫の子猫ちゃん
さあ、夜明けはまだ遠いよ……
調子に乗って、こんなの書いてみました。
眠らなきゃ、眠らなきゃ。
子供は、寝ようね?
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。
目を留めて下さって、本当にありがとうございます。