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13 始まりのきっかけなんかなんでもいいよね
眠りについた夢の中で
昔であった人たちが時折懐かしそうに姿を見せる時がある。
そこにいる自分はあの頃の若い自分で
こんなにしわもシミもない
あの頃と何が変わったかと言えば
良くも悪くも
中身は何も変わっていない
そろそろ自分を変えてみたいと思いながら時間だけがただ過ぎて
しらが交じりのおばさんの姿が目の前に写っている。
もう自分の歳がいくつなのかさえ覚えていない
人生の後半戦を目の前にして
あの頃のように何かに夢中になる自分を探せるのだろうか?
家族の為じゃなく自分自身の為に
自分という一人の人間が確かにこの世界で生きているのだと
いう証を今からでも探せるだろうか?
後少しの勇気が貯まったら
何とかしなきゃ、変わるきっかけなんかなんでもいいよね
後は最初の一歩をいつ踏み出すかだ
人生はまだ終わっちゃいないのだから
今、そして過去そして・・・未来の自分が誇れる人間になる為に
ただのおばさんから私になろう
笑っている自分にであう為に
日々を愚痴るのはしばらく止めよう