27.聖剣
2人は部屋に戻り優は異空間ボックスから聖剣を取り出した。
「聞こえるか」
『大丈夫じゃ』
「え?本当にこの剣から?」
「そうだぞ。とりあえず自己紹介からするか、俺はユウだ。そしてこっちはユーナスだ。そして嫁でもある」
『うむ。妾は聖剣じゃ特に名前はない』
「そうか、で、なんで、お前は喋れるんだ?」
『そうじゃのう、お主から魔力をもらってから喋れるようになったのう』
「あの時か!なるほど。それで、お前はなんで、あそこにいたんだ?」
『そうじゃな、ちと長くなるがいいかのう?』
「あぁ、大丈夫だ」
「私も大丈夫」
『かなり昔の事なのじゃが』
聖剣は気づいたら洞窟の奥底の岩に突き刺さっていて自我があった時から剣の姿だったという。さらに何時どこで自分が生まれたかも全く分からないとのこと。そして、ある時1人の男が洞窟に1人でやって来てその男が岩に刺さっていた聖剣を抜いた。その後その男は英雄として扱われた。なんでもその時は魔族と人間は戦時中だったらしくその男が聖剣を使って魔族との戦争を終わらせてこの世界に平和がやってきた。
だがその平和を望んで居ないものもいた。その者達は英雄である聖剣使いの男を暗殺して聖剣を奪いその剣を使い今度は人同士の戦争を始めた。その後は聖剣の取り合いになり戦争が長引いた。
聖剣を手に持った者は平和の為に使った者やはたまた略奪の為の道具として罪のない人達を聖剣を使い殺して行ったりと聖剣を巡った争いが何百年と続いた。ただ、その争いも終わりを告げる時がきた。聖剣は争いを拒み誰にも使われたくないと望んだ。すると、その願いが届いたのかその時持っていた者は聖剣を握った瞬間に弾かれた。何度も持とうとしたが持つことは出来なかった。その後も聖剣を使おうとした者達は誰も持つことが出来ずに武器屋に売られ転々としていたのだと言う。
ただ1人だけ持つことが出来た者がいた。その者は魔族ではなく魔物との大決戦の時に1度だけ聖剣を使いその後その男は聖剣を信用出来る武器屋に預けたあと姿を消し、その後誰一人としてその男を見ることがなかったのだという。聖剣を預けられた武器屋は自分が戻って来なかったらそのまま売り物にしていいと言われ結局帰ってこずまた色々な武器屋を転々としたのだという。
そして、今回優に握られた時消えた男と同じ雰囲気で何やら懐かしい感じがしたので優に声をかけた。
『という訳じゃ』
「なるほどな。んでその男の名前とかは知らないのか?」
『うむ、分からないのじゃ。すまん。だが雰囲気だけではなく容姿も少し似ておったぞ?』
「へぇ」
という事はそいつも俺たちと同じ地球出身なのかもな。容姿も似ているってのはどうせ黒髪黒目ってことだろうしな。
「それで、お前はこれからどうしたい?」
『そうじゃの出来ればお主達に着いていきたいのう。もう1人は嫌なのじゃ』
「そうか」
やっぱりこいつもユーナと同じだったか。1人になった理由は違うが。まぁそりゃ1人は寂しいよな。
「わかった。だがな、俺は一応自分の武器は持ってるしな。そうだ、お前人化とかは出来ないのか?」
『むりじゃ』
「そうか。ならちょっと待ってろ,,,,,,,,,,,,,,,,,,よしこれで人になれるはずだ試して見てくれ」
『わ、わかったのじゃ』
すると、聖剣は光辺りは眩しくなりその光が収まるとそこに居たのは裸の美女だった。身長は160後半ぐらいで黒髪ロングで2つの大きなスイカが着いていてスタイル抜群の美女だった。和服着せたらとても似合う感じの美女だった。聖剣なのに何故か和風美人なのだ。正直に言うと優のどストライクなのだ。和風美人なうえにお姉さん風も合わさっているのだ。
うん。和服を着せてみたいな。
「んー?おー、これが妾の身体か!」
「お前スタイルいいな」
「そうかのう?」
「あぁ」
そう言いながら優は聖剣の身体をじっくりと見ていた。すると、ユーナスが優の頭を叩き怒っていた。
「痛っ!」
「いつまで見てるのよ!」
「ん?なんじゃ、妾の身体に見とれていたのか?」
「ユーナお前の服貸してもいいか?」
「いいけど入る?」
「着てみないとわからないな。という事でほらこれ着とけ」
優は異空間ボックスからユーナスの服を取り出し聖剣に貸した。聖剣はいまいち着方が分からなかったのでユーナスが着替えるのを手伝った。その間優はじっくりと見ていた。
実際ユーナスの服を着てみると入るには入ったが結構ギリギリだった。
「ギリギリだな」
「胸のあたりが苦しいのじゃ」
「,,,,,,,,,,,,,,,,,,」
ユーナスはちょっとショックを受けていた自分も中々大きい自信があったからだ。
「暫く我慢してくれ」
「わかったのじゃ」
「それよりも名前がないのは不便だな。流石に聖剣って呼ぶ訳には行かないしな」
「それなら、何か名前を付けてくれ!妾も名前があった方が良いからのう」
「そうだよなぁ、何がいいだろうか。うーん。スピネルってのはどうだ?呼ぶ時とかはネルって呼ぶが」
「スピネルか、いいのう!気に入った!妾今日からスピネルじゃ!」
そう言った瞬間スピネルの身体が光ったと思ったらすぐに納まった。
「今のはなんだ?」
「うーん、お?主様よどうやら妾種族が変わったみたいじゃ」
「まじか、ちょっと見てみるな」
スピネル レベル:1
性別:女
年齢:950
種族:剣人
職種:優の眷属
体力:6000
魔力:9000
筋力:7000
俊敏:7000
魔耐:8000
物耐:8000
属性:火 水 風 光 雷
スキル:ステータスup 浄化 自動回復 成長速度 魔力消費低下 斬撃 人化 魔力操作
称号:【聖剣でもあり人でもある者】【優の加護】【孤独だった者】
「なるほどな。どうやら俺の眷属になったから種族が変わったんだろ。多分よく分からんが」
「のう、主様その眷属と言うのはなんじゃ?」
「うーん」
『なぁユーナス。話してもいいと思うか?』
『別にいいと思うけど。いっその事スピネルもお嫁にしたら?多分ミル姉様達も許してくれると思うよ』
『わかった。嫁にするかどうか今はまだ早すぎる今日会ったばかりだぞ?』
『今はってことはいずれは考えてるのね』
『ま、まぁ、正直結構タイプなんだよ,,,,,,,,,,,,』
『そう。』
『すまん。』
『謝る必要はないわよ。彼女にも今の世界を色々と見せてあげて』
『わかった。ありがとう』
「それじゃ、今から話すことは極秘なことだから俺たち以外がいる時は触れないでくれよ」
「わかったのじゃ」
そして、優は自分のステータスをみせこことは違う世界から来たことと着る時に神界にいて修行したこと。その時に神の仲間入りをした事やこの世界に来てからの出来事を話して行った。そして、ユーナスの事もちゃんと話した。
「なるほどのう。主様も色々と大変だったんじゃな」
「そうでも無いさ。お前ら2人に比べるとなんてことない。所でさっきから気になってたんだがその主様ってのはなんだ?」
「聖剣こと妾の持ち主だからのう」
「でも、俺はお前を使わないぞ?せっかく人になれたんだからそのままでいろよ。あと主様ってのも辞めてくれないか?」
「わかったのじゃ人の姿で居る事にするかのう。だが主様呼びは辞めぬぞ?」
「はぁ、そうかい。わかった。これからよろしくな」
「よろしく」
「うむ。よろしくなのじゃ」
気づいたらだいぶ時間が経っていたので新しく部屋を借りるのをやめスピネルにユーナスの寝巻きを貸して今回は3人で寝ることになった。
え?スピネルは剣になればいいって?勿論剣になってくれと言ったが断固として拒否されたので仕方なく3人で寝ることになったのだ。
ユーナスだけならだいぶ慣れたので大丈夫なのだがユーナスより大きな2つのスイカがついており優は理性を抑えるのに必死だった。スピネルはそんなこととは知らぐっすりと寝ており優の頭を胸に抱えるように抱きついていた。さらに優は理性との勝負になり朝まで寝ることが出来なかった。




