スケルトン
スケルトン
概要:
スケルトン(英:skeleton)は骨格を意味する英語で、日本では骸骨などと訳される、洋の東西を問わず世界各地で見られるアンデッドの一種。
人型、あるいはその他の動物の骨だけの姿をしており、まれに骨に肉片がついているバージョンのものも存在する。
有名な絵画では、1493年画版のミヒャエル・ヴォルゲムートの作品『死の舞踏』に於いて、死の象徴として扱われる。
スケルトンの姿は世界各地で死の象徴として用いられる。
例えば死神は生命に死をもたらす存在として、大きな鎌を携えた、襤褸衣を身に纏うスケルトンの姿でイメージされることが多い。
しかし元を辿れば死神は豊作を司る神であるため、農夫の姿をしていることが世界的には多く、中世になりスケルトンの姿と結びついたものと思われる。
近年のファンタジー作品では、雑魚キャラからボスに至るまで様々なところで利用され、その強さは同じ作品の中でもばらつきがある場合が多い。
尚、創作作品に多用されることの多いパターンのスケルトン(剣や盾を装備している敵対モンスターのスケルトン)の起源は判然としておらず、一説によると中世ヨーロッパにおいて、古戦場には亡霊の騎士が現れることがあり、戦場で騎士を倒して鎧を剥ぐとその中が骸骨だったという話からという説が有力であるとされる。
この騎士は白骨の馬に乗ってやって来るともされ、度々デュラハンと同一視される。
1963年に放映されたレイ・ハリーハウゼンによる特撮映画『アルゴ探検隊の大冒険』では、スケルトンは魔法によって作られるとされていたり、あるいは近年のライトノベルでは白骨自体に魔力が宿って自然発生するなど、その発生原因には様々なパターンがある。
別名:
骸骨、スカル、ドクロ、コッツ、ホネホネ
脅威度:
駆け出し〜上級冒険者向き。
作品によってはチュートリアルの雑魚キャラに用いられる事もあるが、川原礫による小説『ソードアート・オンライン』では、アインクラッド第七十五層のボスであるスカル・リーパーの様に、凶悪なボスとしても描かれることがある。
雑魚モンスターとして描かれる場合のスケルトンであれば、任天堂によるコンピューターゲーム『マリオ・ブラザーズ』シリーズに登場するカロンの様に、ちょっとした衝撃を与えるだけで崩れてしまうタイプのものから、動きこそぎこちないが、軽い戦闘までこなすことができるタイプのものまである。
動くたびに骨がカラカラと鳴るタイプのものが多く、奇襲を仕掛けられる可能性は低いものの、近くの白骨死体などに紛れて襲ってくる頭のいいスケルトンもいるため、彼らを侮ることはできない。
強敵として描かれる場合、骨は硬く、筋肉はかけらもないはずなのにSTR値が異常に高い個体として登場することもしばしばある。
生態:
白骨死体になんらかの魔法的な影響が働いて生まれるパターンと、ゾンビの肉が腐り落ちて生まれるパターンの2種類がある。
基本的には自分が死んだ場所を彷徨いており、生者を見かけると襲いかかってきたりする。
基本的に知能は低く、そのためフェイントにはかからない上に生存反応も存在しないパターンが多く、それなりの強さがある場合は、退治はやや厄介になる場合が多い。
弱点:
聖属性、光属性の魔法に弱い傾向があり、アンデッド退治でお馴染みのターン・アンデッドなどは有効的である。
他にも聖水などで対峙できるパターンもあり、武器などを聖水で濡らして攻撃する描写もしばしば描かれる。
食性:
近年のライトノベルなどの創作では、特に何かを食べているなどという描写はあまり見かけないが、人の精気を奪う話が古代中国や日本の伝承に見られる。
進化/派生種:
ガシャドクロ←日本の妖怪
討伐部位:
骨
核がある設定ならそれ。
利用価値:
魔力の篭った骨などは、特殊な薬品の生成に用いられたり、あるいは武器として加工される場合がある。
分布:
主に墓地。もしくは洞窟の中で見かける場合が多く、自殺者などの多い森で見かけるパターンはゾンビの方が多い気がする。